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12-12-12
ニューヨーク、奇跡のライブ
2015年1月16日公開
未曽有の災害が起きた時、人々は音楽の魔法を信じた——。
世界が熱狂した奇跡のコンサートはどのようにして生まれたのか?
『12-12-12/ニューヨーク、奇跡のライブ』は2012年12月12日にNYのマディソン・スクエア・ガーデンで実施されたチャリティ・コンサート「12-12-12 ザ・コンサート・フォー・サンディ・リリーフ」のステージのみならず、舞台裏にまで迫ったドキュメンタリーだ。このコンサートの目的は、その年の10月にアメリカ東海岸に最悪の被害をもたらしたハリケーン「サンディ」の被災地救済。ポール・マッカートニー、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・フー、エリック・クラプトン、ビリー・ジョエル、ボン・ジョヴィ、ブルース・スプリングスティーンなど総勢16組のアーティストと88名の著名人が参加し、ライブパフォーマンスやスピーチ、寄付受付ダイヤルの電話応対などを行った。そして米国内では39のテレビ局、海外では20以上のテレビネットワークで生放送され、25以上のWEBストリーミングを実施。さらに50以上のラジオ局でコンサートの模様を放送し、世界中で約20億人が視聴可能な環境を整え、一晩でなんと5000万ドル(約54億円)もの復興基金を集めた史上最大規模のチャリティ・コンサートとなった。
圧巻のステージのみならず、本作ではコンサートの裏側にもスポットを当て、バックステージの模様を臨場感たっぷりに映しだす。楽屋で出番を待つポール・マッカートニーやザ・ローリング・ストーンズ、裏方として寄付受付の電話対応に追われるウーピー・ゴールドバーグ、ジェイク・ギレンホールなど、普段は決して見ることのできないスターたちの素顔を垣間見ることが出来るのだ。さらに、このプロジェクトが誰によって企画され、どんな人々の手によって運営されていたのか、分刻みで進行していくエキサイティングな舞台裏をも克明に描き出していく。“奇跡のコンサート”と呼ばれ、音楽史において永遠に語り継がれるであろう夢のような一夜。そこから浮かび上がるのは、音楽によって結び合わされ困難に立ち向かっていく、力強い人々の姿なのだ。