劇場公開作|TRANSFORMER

カルテル・ランド

『ハート・ロッカー』の監督キャスリン・ビグロー製作総指揮
ひとりの映画作家が“命がけ”で善悪の境界を暴き出す、もっとも危険なドキュメンタリー!

麻薬カルテルの縄張り争いや、政府との武力紛争を指す“メキシコ麻薬戦争”は、これまでに多数の死者を出し、今もなお世界を震撼させている。本作は、そんなメキシコ麻薬戦争の最前線に乗り込み、自ら麻薬カルテルに立ち向かう人々の姿を追った衝撃のドキュメンタリーだ。 若き映画監督マシュー・ハイネマンは、死と隣り合わせの状況下で、メキシコ社会が迷い込んでしまった袋小路を生々しく浮き彫りにし、善悪の境界線が消滅していくさまを捉える。善とは何か、悪とは何か──。正義のために発足したはずの自警団が辿る衝撃的な結末に、誰もが驚愕と戦慄を禁じ得ない。 『トラフィック』「ブレイキング・バッド」『ボーダーライン』など麻薬戦争をテーマにした映像作品が隆盛を極める昨今、どんなフィクションよりもショッキングで恐ろしい現実がここにある。

STORY|ストーリー
麻薬カルテルがすべてを支配する国。
「家族の命は、自分で守る!」
ひとりの町医者が立ち上がり、銃を片手に無謀な戦いを開始した――。

メキシコ・ミチョアカン州。麻薬カルテル“テンプル騎士団”による抗争や犯罪が横行するこの地では、一般市民を巻き込んだ殺戮が繰り返されていた。政府は腐敗しきり、警察も当てにならない。そんな過酷な状況に耐え兼ねた医師のドクター・ホセ・ミレレスは、ついに銃を手に市民たちと自警団を結成する。  時を同じくして、アメリカ・アリゾナ州のコカイン通りとして知られるアルター・バレーでは、アメリカの退役軍人のティム・“ネイラー”・フォーリーが、“アリゾナ国境自警団”と呼ばれる小さな準軍事的グループを率いていた。メキシコ国境沿いで麻薬の流入や、不法入国を防ぐために日夜奮戦するフォーリーは自らの仕事に大きな誇りを持っている。「俺のやっていることは正しい事だ。自分が戦っている相手は悪なんだ」  一方、ミレレスの活動も活発化していた。彼は精力的に各地を訪れ、麻薬カルテルの脅威にさらされる人々に呼びかけた。「殺されるのを待つか、銃を買って自分を守るか?政府が住民の安全を守ろうとしないなら、我々には命と家族を自らの手で守る権利がある!」。ミレレスに賛同した者たちはユニフォームと銃を支給され、自警団のメンバーとなって、ギャングや密売人たちを追い詰めていく。その活動は大きな成果を上げ、各地で自警団はカルテルを撃退し、ミレレスは一躍、正義のヒーローとして担ぎ上げられる。しかし、組織が肥大化するにつれ、内部で違法行為を行う者、はては麻薬製造を堂々と行う者まで現れてしまう。  ある日、ミレレスの乗った飛行機がミチョアカンで墜落し、彼は意識不明の重体に陥り、命だけは取りとめたものの、後遺症の残る身体となってしまう。この事故は、ミレレスの暗殺を目論む何者かの仕業だと噂された。数か月後、自警団主催の盛大な祭典が催され、回復したミレレスはリーダーに復帰する。  しかし、組織を取り巻く状況は悪化していた。政府が無許可で武器を所持する自警団の存在を煙たがり、認可を与える代わりに、組織を吸収し、コントロール下に置こうと近づいてきたのだ。ミレレスは「政府は信用できない」と、その申し出を断わろうとするが、広報係のエスタニスラオ・ベルトラン、通称“パパ・スマーフ”は政府に賛同を示し、自警団は真っ二つに引き裂かれてしまう…。
CAST&STAFF|キャスト&スタッフ
製作総指揮キャスリン・ビグロー
監督・製作・撮影・編集マシュー・ハイネマン
INFORMATION|作品情報
2015/メキシコ・アメリカ/100 分/原題:CARTEL LAND
© 2015 A&E Television Networks, LLC

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