劇場公開作|TRANSFORMER

黙ってピアノを弾いてくれ

2018年9月29日(土)公開

ベルリン映画祭で鳴り止まないスタンディングオベーション!
ダフト・パンク、ビョークらが心酔する天才音楽家、
チリー・ゴンザレスの破天荒で感動的な魅力に迫る、傑作音楽ドキュメンタリー!

挑発的な言動、強烈すぎるキャラクター、そして唯一無二の音楽性で知られる天才ピアニスト・作曲家、チリー・ゴンザレス。90年代後半以降、カナダからドイツへとわたった彼は、クラシックとジャズで培ったピアノ技術とラッパースタイルでアンダーグラウンドシーンから頭角を現し、<異端>の天才として時代の寵児となった。<狂気>とも呼ばれる言動とは裏腹に、奏でられるピアノの音色の繊細な美しさ。人々を魅了してやまないそのメロディの向こうには、独創性とユーモア、そして人間性に満ち溢れた、知られざる彼の生き様そのものが溢れていた――。
本作では生まれ故郷のカナダからドイツ・ベルリンに渡った一人の青年が、様々な音楽実験や表現方法を試し、模索する中で、いかにして唯一無二のエンターテイナーとしてシーンに多大な影響を及ぼすアーティストになっていったのかが綴られる。ダフト・パンクのトーマ・バンガルテル、ジャーヴィス・コッカーらとの共演など、ライブパフォーマンスも多数収録。中でもウィーン放送交響楽団とのステージでの驚愕のパフォーマンスは圧巻だ。
チリー・ゴンザレスの名を全く知らない人でも、観るとまたたく間に大ファンになってしまう、最高のエンターテイメント作。プレミア上映を果たしたベルリン国際映画祭では、会場を爆笑と感動に包み込み、満員の観客は鳴り止まないスタンディングオベーションを浴びせ熱狂した。

STORY|ストーリー
<狂気>と呼ばれた男が奏でるピアノ。
その音色は、なぜこんなにも美しく、感動的なのか―――。

チリー・ゴンザレスは、グラミー賞受賞歴のある作曲家であり、名ピアニスト、そしてエンターテイナーである。ラップ、エレクトロ、ピアノの間を縦横無尽に交差し、従来の枠にとらわれない唯一無二のポップパフォーマーとなった。このエキセントリックなアーティストは、ファイストやジャーヴィス・コッカー、ピーチズ、ダフト・パンク、ドレイクといったようなアーティストたちにインスピレーションを与え、共にコラボレーションをしている。
変わり続けることが、ゴンザレスの旅で唯一変わらないことのようだ。観客が彼を解明したと思うたびに、彼は急進的な動きを見せ、なかなか本性を掴ませようとしない。ドキュメンタリー映画『黙ってピアノを弾いてくれ』は、ゴンザレスを、母国カナダから90年代後半のベルリン、そしてパリを経て、世界の名だたるフィルハーモニーホールの演奏まで追う。本作では、ゴンザレスの自信喪失と誇大妄想がコインの裏表になっており、彼のステージでの人格のダイコトミー(二分法)に深く潜り込んでいく。
ゴンザレスの遊び心に満ちたキャラクターは、本作の演出にも反映されている。ゴンザレスの幅広い映像アーカイブを用いた本作は、新たに撮影されたインタビューやコンサートシーンに全く異なる時間の架空の素材を織り交ぜることで、彼の人物像を探索していく。私たちがチリー・ゴンザレスの世界へと旅をするにつれ、現実とフィクションの境が不鮮明になっていく。
CAST&STAFF|キャスト&スタッフ
監督フィリップ・ジェディック
製作ラピッド・アイ・ムービーズ
共同製作ジェントル・スレット
プロデューサーシュテファン・ホル、アントワネット・コスター
共同プロデューサーチリー・ゴンザレス、メリンダ・コディ
撮影監督マークス・ウィンターバウアー、マルセル・コルベンバック
出演チリー・ゴンザレス、カイザー・カルテット、ジョー・フローリー、シビル・バーグ、アダム・トレイナー、ピーチズ、レスリー・ファイスト、Paul PM aka MR. Maloke(パペット・マスタズ)、ジャーヴィス・コッカー
INFORMATION|作品情報
2018年 / ドイツ・イギリス合作 / 英語・フランス語・ドイツ語 / 85分 / DCP / カラー / 5.1ch / 原題:SHUT UP AND PLAY THE PIANO 
日本語字幕:額賀深雪 提供:トランスフォーマー+パルコ 配給・宣伝:トランスフォーマー  宣伝協力:Beat Records, bonjour records
(C) RAPID EYE MOVIES / GENTLE THREAT

GENRE

RELEASE MONTH