About Maria Schneider
マリア・シュナイダーについて
1952年、フランス・パリ出身。名優ダニエル・ジェランを父に持ち、モデルを経て1969年に映画デビュー。19歳でベルナルド・ベルトルッチ監督の『ラストタンゴ・イン・パリ』(1972)に主演し、マーロン・ブランドと共演。その過激な性描写は彼女のキャリアと人生に深い傷を残し、以後、性的イメージが付きまとい、彼女はそのイメージに苦しむことになる。
1970年代後半、ドラッグ依存と深刻な精神的苦悩に苦しみながらも、『さすらいの二人』(1974)、『危険なめぐり逢い』(1975)、『夜よ、さようなら』(1979)などに出演。またバイセクシュアルであることを公表し、女性監督の育成や表現の多様性を提唱する活動も行った。人生最晩年はスイスやパリで静かに暮らし、2011年2月3日、58歳で乳がんの合併症により亡くなった。彼女の葬儀では旧友であるブリジット・バルドーからの弔辞をアラン・ドロンが読み上げた。その生涯は、権力と芸術の狭間で傷ついた女性の象徴として後に従妹ヴァネッサ・シュナイダーによる伝記「あなたの名はマリア・シュナイダー ―「悲劇の女優」の素顔」 (早川書房・刊)や、本作『タンゴの後で』により彼女の名誉の回復、そして再評価が進んでいる。