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ドキュメンタリー 頭脳警察
2009年11月7日公開
「止まっているということと、変わらないということは、違うんだよ」――PANTA
1969年。19歳のPANTAとTOSHIを中心に結成されたバンド、頭脳警察。学生運動の時代、72年に発表されたファースト及びセカンドアルバムは、その歌詞の過激さから発売禁止の処分を受け、頭脳警察は反体制のバンドとして担ぎあげられた。そして75年。学生運動の終焉を告げるかのように、彼らは突然解散する。数々の伝説的なステージと6枚のアルバムを残して…。
本作は、幻野祭でのパフォーマンスを含む貴重なフッテージに加え、PANTAがニューバンド・陽炎を結成した2006年から頭脳警察を再始動させる08年までの3年間にわたり、ライヴやレコーディングシーン、さらにはプライベートにまで密着し、実に計250時間以上もカメラを廻し続けたドキュメンタリーである。
3部作として構成され、総時間は約5時間14分。1部一作品として、独立して鑑賞できる構成になっている。
PANTAの母は従軍看護婦として働き、病院船・氷川丸で帰国した。その母の死をきっかけに知る戦争の断面。東京拘置所に収監された元日本赤軍・重信房子との交流。14歳の少年がひとりで200人のアメリカ軍と戦ったという事実を扱った新曲。その一方で、多くのミュージシャンとの共演し、独自の活動を続けるTOSHI。それぞれの想いが交錯し、重なり合い、遂に伝説のバンドは再始動の時を迎えるのだった…。
監督は『感染列島』『MOON CHILD』の瀬々敬久。自らもPANTAに密着し、膨大な記録を渾身の3部作にまとめ上げた。これまで決して語られることのなかった頭脳警察の全てが、いま明かされる!