Transformer HOME > 劇場公開作 > レッド・ロケット
STORY|ストーリー
「ポルノ界のアカデミー賞を5回逃した」ポルノ俳優だったが、今は落ちぶれ無一文で故郷テキサスへ舞い戻ったマイキー。別居中の妻レクシーと義母リルに嫌がられながらも彼⼥たちの家に転がり込むことに成功したが、17年のブランクのおかげで仕事はない。昔のつてでマリファナを売りながら糊⼝を凌いでいたある⽇、ドーナツ店で働く少⼥と出会い再起を夢見るが…。
『タンジェリン』『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』など、アメリカ社会の「声なき声」を掬い上げ丁寧に描くことに定評のあるショーン・ベイカー監督がパンデミックの最中少数精鋭のクルーで作り上げたのは、ご都合主義でうすっぺら、⼝先だけの元ポルノスターを主役とした、監督のキャリア中最も想定外の本作だった。主演は、過去のポルノ出演映像が流出したことで一時は表舞台から姿を消していたこともあるなど、マイキー役とリンクするかのようなスキャンダラスな経歴を持つサイモン・レックス。カンヌ国際映画祭コンペティション部⾨で上映されるやいなや彼の熱演は⼤きな話題を呼んだ。周りを固めるのは、舞台⼥優のブリー・エルロッドと、地元テキサスに暮らす演技未経験の⼈々、そして、LAの映画館のロビーでベイカー監督にスカウトされたストロベリー役のスザンナ・サン。本作が初の⻑編映画出演となるサンは、 「次なる⼤物」として数々のメディアで⼤きく取り上げられ、注目を集めている。 「物語が本当に起こる場所で撮りたい」という監督の意図のもと、起用されたのはテキサス出⾝の撮影監督で、『イット・カムズ・アットナイト』や『WAVES/ウェイブス』などトレイ・エドワード・シュルツ監督とのタッグで知られるドリュー・ダニエルズ。テキサス特有の⾊、湿度、⼟っぽさを表現するため16mmフィルムを使用し、粗削りでありながらも美しくエモーショナルな景⾊を映し出している。
監督 | ショーン・ベイカー |
脚本 | ショーン・ベイカー、クリス・バーゴッチ |
撮影 | ドリュー・ダニエルズ |
美術 | Stephonik |
編集 | ショーン・ベイカー |
出演 | サイモン・レックス、ブリー・エルロッド、スザンナ・サン ほか |