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CASTキャスト

  • ジョー・コールは、ダニエル・クレイグ、コリン・ファース、ダニエル・デイ=ルイス、ヘレン・ミレンなどを輩出した名門ナショナル・ユース・シアターで演技を学び、スクリーン・インターナショナルのスター・オブ・トゥモローに選ばれた実力を持つ、いま最も今後の活躍が期待される英国出身の若手俳優である。テレビや舞台、映画で幅広く活躍し高い評価を獲得。第一次世界大戦の余波が残るイングランドのバーミンガムを拠点に暗躍したギャング、“ピーキー・ブラインダーズ”を描く、人気クライムドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」(13-)におけるキリアン・マーフィー演じる主人公トミーの弟、ジョン・シェルドンの役で知られている(弟のフィン・コールも俳優で「ピーキー・ブラインダーズ」に出演している)。2017年のカンヌ映画祭でプレミア上映された『暁に祈れ』では、ムエタイのチャンピオンになることで過酷なタイの刑務所生活を生き延びた実在の人物ビリー・ムーアを演じ、極限状態に追い込まれた男の狂気と闘争心、その色気すら漂う迫真の演技が各メディアや評論家に絶賛された。
    また、デイヴィッド・フィンケルの書籍を原作とした『アメリカン・ソルジャー』(17)ではエイミー・シューマーと共演、キム・グエン監督『きみへの距離、1万キロ』(18)では中東の女性に恋をするドローン・オペレーターを演じ、ファッションブランド、ロダルテのデザイナー、ケイト&ローラ・マレヴィー姉妹が監督したインディペンデント作品『WOODSHOCK(原題)』(17)では、キルスティン・ダンストと共演した。映画待機作にベン・ウィートリー監督の『Happy New Year, Colin Burstead.(原題)』(18)がある。
    また、テレビではNETFLIXの人気シリーズ「ブラック・ミラー」の最新シリーズの一話「Hang The DJ」(17)でジョージナ・キャンベルと共演を果たした。
    主な映画出演作は『OFFENDER(原題)』(17)の主役トミー、パトリック・スチュワート、イモージェン・プーツ、アントン・イェルチンと共演した『グリーンルーム』(15)のリース役、メイジー・ウィリアムズ、マキシン・ピークと共演したインディペンデント映画『THE FALLING(原題)』(14)、キウェテル・イジョフォー、ジュリア・ロバーツ、ニコール・キッドマンと共演し、マージン/ベックウィズ役を演じた『シークレット・アイズ』(15)、ダコタ・ファニング、ジェレミー・アーヴァインと共演した『17歳のエンディングノート』(12)、イモージェン・プーツ、ピアース・ブロスナン、アーロン・ポールと共演した『A LONG WAY DOWN(原題)』(14)、ロン・スカルペッロ監督のスリラー『PRESSURE/プレッシャー』(15)がある。 2015年の英国アカデミー賞にノミネートされた短編『SLAP(原題)』では女装ボクサーを演じ、2014年エジンバラ映画祭最優秀短編映画賞を受賞、2014年英国インディペンデント映画賞にもノミネートを果たしている。また、同じく英国インディペンデント映画賞で最優秀短編賞を受賞した『VOLUME(原題)』(12)にも出演した他、英国アカデミー賞のロンドン・ベスト・オブ・ボローズ賞に輝いたマーク・ガッターリッジ監督の短編『ASSESSMENT(原題)』(10)でも主演を務めた。
    テレビ作品では、複数の受賞歴を持つBBCTwoとBBCアメリカの「THE HOUR(原題)」(12)のシーズン2でドミニク・ウエスト、ベン・ウィショー、ロモーラ・ガライと共演。2011年には、英国アカデミー賞受賞テレビシリーズ「スキンズ」(07-13)で、反抗的だがチャーミングなギャングのリーダー、ルークを演じている。他にも、ホリデイ・グレインジャーと共演したBBCThreeの「STANLEY PARK(原題)」(10)、BBCの人気シリーズ「マットとデヴィッド ボクたち空港なう。」(11)、ITVの5話ドラマ「インジャスティス~法と正義の間で~」(11)、スカイ・アーツの一話完結シリーズ「PLAYHOUSE PRESENTS(原題)」(13)の一遍でマット・スミスが監督した「CARGESE」でも主役を演じた。
    ジョーのキャリアは演劇界にも広がっている。ブッシュ・シアターのスクールズ・シーズンの一部を構成する2つの演目で、大絶賛を浴びた「THEKNOWLEDGE/LITTLEPLATOON」にも出演。その他「POLLING BOOTH」(Theater503)、「RELISH」(ナショナル・ユース・シアター)、「BRIXTON ROCK」(ヤング・ヴィック・シアター)、「BUS」(コックピット・シアター)、「TALKING TO BYRON」(ナショナル・ユース・シアター)、「TITS AND TEETH」(ナショナル・ユース・シアター)、「LATERS」(チーム・アンジェリカ/ドリル・ホール・シアター)、「BIRDBOOT」、「TWELFTH NIGHT」、「OUR COUNTRY’S GOOD」(Ilex Theatre)、「ACCTINGTON PALS」、「OUR BAD MAGNET」、「HELMET」(キングストン・ユース・シアター)がある。

  • 1959年、バンコク生まれ。ニューヨーク工科大学にてグラフィック・デザインを学び、1987年にタイへ戻ったのち、2010年に映画『The Prince& Me:The Elephant Adventure(原題)』で長編映画に初出演。その後、『ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える』(11)や、日本俳優ケイン・コスギらと共演した『ニンジャ・アベンジャーズ』(13)、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の『オンリー・ゴッド』(13)などに出演し、アジア系国際俳優として注目を浴びる。『The Last Executioner(原題)』(14)では、第17回上海国際映画祭最優秀男優賞を受賞している。最近の出演作には『MEGザ・モンスター』(18)がある。

  • ポンチャノック・マーブグランは、主人公ビリーと、刑務所内で、心の交流を持つレディーボーイ(※)の囚人“フェイム”を演じた。本作でのレディーボーイの囚人たちは、所内の慰安活動や売店などで活動する特別活動を命じられている。本作で映画デビューした彼女の経歴は、未だに謎に包まれている。 ※レディーボーイ:男性から女性に性転換した人。タイ国で使われる俗語。

  • 1973年、ムアンコーンケン郡生まれ。7歳からキャリアを積み11歳で主要スタジアムで試合するなど、天賦の才をみせる。だがランキングに名を連ねるも、強すぎて対戦相手が決まらなかったほどであったためアマチュアボクシングに転向し活躍。1996年に開催されたアトランタ五輪のボクシング競技タイ代表に選ばれ、フェザー級にてタイ国に史上初のオリンピック金メダルをもたらし、タイの国民的英雄と評された。映画出演も多く、主な出演作に『七人のマッハ!!!!!!!』(05)や、ジェット・リー主演で、日本の中村師童も共演した『SPIRIT スピリット』(06)などがある。

  • 劇中、ビリーが収監された囚人部屋のリーダー、ゲンを演じた俳優パンヤ・イムアンパイの顔面タトゥーは、過去に8年間の強盗刑で服役しながら刑務所でいれたもの。彼はギャング時代「Keng Laiprang(ゲン・ライプラーン)」、「Keng Camouflage(ゲン・カモフラージュ)」として知られ、2011年に釈放された後、オンラインビデオのスター俳優になり、自分の食品ブランドを手掛けるなど成功を収める。その後、200万人を超えるFacebookのフォロワーを集め、タイで最も人気のあるソーシャルメディアのスターとなる。2017年5月のカンヌ国際映画祭ではレッドカーペットにも登場し、各国メディアの話題となった。

STAFFスタッフ

  • 1992年、シリル・コラール監督『野性の夜に』で助監督を務めた後、ギャスパー・ノエ、バーニー、ボンヴワザン、カリム・ドリディ、シグフリード、レティシア・マッソンらの長編に参加。
    2000年に、監督としてのキャリアをスタート。3本の短編に続き、2004年に『CARLITOS MEDELLIN』を監督。コロンビアで撮影されたドキュメンタリー映画で、若い男が近所の住人を戦争と暴力から救おうとする様子を描いたものだった。映画は好評を博し、多くの国際映画祭で上映された。
    4年後、マチュー・カソヴィッツと共同プロデュースした初めての長編劇映画『ジョニー・マッド・ドッグ』で脚本・監督を手がける。コンゴ共和国の作家、エマニュエル・ドンガラの同名小説の映画化で、アフリカの内戦における少年兵たちの小さな軍隊を追う物語である。カンヌ国際映画祭のある視点部門でお披露目され、希望賞を受賞した後、世界中およそ50の映画祭で上映された。
    2012年、テレビ映画「PUNK(原題)」を監督。ボリス・バーグマンのベストセラーを基にし、ベアトリス・ダル、ポール・バーテル、マリー=アンジュ・カスタが出演した同作は、ロンドン、モントリオール、チューリッヒといった国際映画祭で上映され、ラ・ロシェルでは最優秀監督賞を受賞している。 2017年、ビリー・ムーアの同名自伝小説を基にした『暁に祈れ』を監督。映画は第70回のカンヌ国際映画祭に正式出品された。

    2017

    『暁に祈れ』
    2017年カンヌ国際映画祭正式出品

    2012

    「PUNK」(テレビ映画)
    ラ・ロシェル映画祭最優秀監督賞受賞

    2008

    『ジョニー・マッド・ドッグ』
    カンヌ国際映画祭 ある視点部門希望賞受賞
    ドーヴィル映画祭 ミシェル・ドルナーノ賞受賞
    スキップシティ映画祭 最優秀監督賞受賞
    ハンブルグ映画祭、モスクワ映画祭、
    ストックフィルム映画祭 最優秀初監督賞受賞

    2005

    『MATALO!』(短編)

    2004

    『CARLITOS MEDELLIN』(ドキュメンタリー映画)
    子供の人権のための最優秀作品

  • ビリー・ムーアは、若い頃から札付きの不良だった。リバプールの公営住宅でアルコール依存症の父親から虐待されながら子供時代を過ごし、ヘロインとコカインを覚えて16歳で犯罪に手を染め、17歳の時に初めて刑務所に入った。その後、強盗や麻薬犯罪を繰り返し、22か所の刑務所で人生の15年間を過ごした。
    やがてリハビリ・プログラムを受け、麻薬を断った彼は、ボクサーやスタントマンとして再スタートを切ろうと決心し、2005年にタイに渡る。 2007年には、シルベスター・スタローン主演の『ランボー4』にスタントマンとして参加するなど、彼の計画は順調にいくかと思われたが、バイク事故をきっかけに麻薬に依存していくようになる。
    同年、彼は盗品を扱って逮捕され、3年の判決を受けた。最初にチェンマイ中央刑務所に送られ、刑務所内のムエタイチームに参加し、その後、バンコクのクロンプレム刑務所に移送された。2010年に英国に送還され、英国のHMPワンズワース(英国南部のビクトリア州の古い刑務所)で8ヶ月ほど働いていたが、その後、タイ国王の恩赦で釈放された。

    彼はタイの刑務所で体験したことを執筆し、それは「A Prayer Before Dawn: My Nightmare in Thailand's Prisons」として出版された。ある日、彼は意を決し、リスクを承知でリバプールのホープ・ストリートにある小さな制作会社のドアを叩いた。スクリーンで自分の人生の物語を共有したいというこの映画制作会社からのオファーに、希望を見出したのだ。 ビリーは今、リバプールに拠点を置くドラッグのリハビリ・サービスで働き、苦しんでいる人々をサポートしている。彼らの人生を向上させ、明るい未来をもたらすのが目的だ。いまや彼は人生のあらゆる側面において、ムエタイボクサーの自制心を持ち続けている。また『暁に祈れ』のラストではビリーの父親役として本編に登場し、強い印象を残している。

  • 本作の魅力を見抜き、ジャン=ステファーヌ・ソヴェール監督に本作の脚本化を持ちかけたプロデューサー。マイケル・ムーア監督ともにプロデュースした『華氏911』(04)や、実際の事件を扱った『BULLY/ブリー』(01)、『敵こそ、我が友〜戦犯クラウス・バルビーの3つの人生〜』(07)のようなドキュメンタリーなど、実話を扱った作品プロデュースに定評がある。

  • プロデューサー、脚本家、監督でもあるジェームズ・シェイマスは、ミシガン州デトロイトに生まれる。制作会社であるフォーカス・フューチャーズのceoでもある。脚本家として、『アイス・ストーム』(97)でカンヌ国際映画祭の最優秀脚本賞を受賞、『グリーン・デスティニー』(01)ではアカデミー賞に脚色賞にノミネートされている。プロデュース作品である『ブロークバック・マウンテン』(05)で、ゴールデン・グローブ賞作品賞を獲得している。

  • 2000年以降数々の作品において、エグゼクティブ・プロデューサーとしてその名を連ねているピーター・ワトソンは、イギリスの制作会社である「The HanWay Film」の副社長でもある。近年の作品としては、『ハイ・ライズ』(16)、『人生はシネマティック!』(16)、『無限の住人』(17)、『聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(17)などがある。

  • フランスの有名な音響アーティスト、サウンドデザイナーの一人であり、手掛けた作品は何百にも及ぶ。近年では『ミックマック』(09)と『ゼロ・グラビティ』(13)にて、その年最も音響編集が優れていた作品に贈られるゴールデン・リール賞の最優秀音響編集賞を受賞、また昨年も『メッセージ』(16)でノミネートされた。邦画では『東京喰種トーキョーグール』(17)に音響効果で参加している。

  • フランス出身のカメラマンとして、TVドラマや映画で撮影監督を努める。公開待機作品として、ジェイミー・ベル主演の『Donnybrook(原題)』(18)や、エル・ファニング主演の『メアリーの総て』(18)等がある。

  • 編集者としてだけでなく、音響や映画における色彩効果を担当するカラリストとしても数多くの作品で活躍するなど、多才な顔を持つ。編集を担当とした作品ではギャスパー・ノエ監督の『エンター・ザ・ボイド』(09)等がある。またカラリストとしては『アレックス』(02)、『インモータルズ神々の戦い』(11)、『アデル、ブルーは熱い色』(13)、『わたしに会うまでの1600キロ』(14)などがあり、待機作として『Climax(原題)』(18)がある。

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12月8日(土) ヒューマントラストシネマ渋谷ほか 全国順次ロードショー

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