LORO(ローロ) 欲望のイタリア

この男、怪物か、カリスマか。

悪名高きイタリアの元首相ベルルスコーニをモデルに描く、過激にして華麗なる爛熟エンターテイメント!

11月15日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町他ロードショー!
監督:パオロ・ソレンティーノ 出演:トニ・セルヴィッロ、エレナ・ソフィア・リッチ、リッカルド・スカマルチョ 2018年/イタリア/イタリア語/157分/原題:Loro/英題:Them/日本語字幕:岡本太郎/配給:トランスフォーマー (R15)
予告編
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予告編

INTRODUCTION

名匠パオロ・ソレンティーノが誘いざなう、
めくるめく狂乱と絢爛の世界

悪名高きイタリア元首相ベルルスコーニをモデルに描く、
過激にして華麗なる爛熟(らんじゅく)エンターテイメント!

『グレート・ビューティー/追憶のローマ』『グランドフィナーレ』など、圧倒的な映像美で人生の甘美と悲哀を描き、21世紀の映像の魔術師とも呼ばれるイタリアの名匠パオロ・ソレンティーノ。待望の最新作となる『LORO欲望のイタリア』では、悪名高きイタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニをモデルに選んだ。実在の人物をモデルにしつつも、「すべてが事実に即しすべてが恣意的」という前置きから始まる本作は、いわゆる伝記映画の部類ではまったくない。
時は、因縁の政敵プローディに敗北したベルルスコーニがあらゆる手を使って政権に返り咲く2006年から2010年。「当時のベルルスコーニに蠢いていた“感情”の正体を知りたい欲求に突き動かされた」というソレンティーノは、ひとりの男の“勝利への願望”、“成功への執着”、そして“愛の挫折”を、めくるめく狂乱と絢爛の世界に映し出した。その過激にして華麗なる唯一無二の映像美は圧巻。9年にもわたって首相の座につき、国民を熱狂させたベルルスコーニの魔力にも重なる陶酔の157分だ。

政治を私物化した男と、迷える子羊たち。
野心と衰退、聖なるものと穢れたものが交わる国イタリア。

数々の女性問題、脱税、職権乱用などスキャンダルばかりが取りざたされるベルルスコーニだが、首相の座に登りつめた手腕は只者ではなかった。繰り返し行われた整形も単なる個人的な嗜好ではなく、自分の重要な支持者が中年の専業主婦層だと知ったうえで、こうした女性たちにアピールするための戦略であり、失言や失態すらも庶民からの人気を獲得する手段に変えた、マスメディア時代の政治リーダーの先駆けだった。
したたかで、欲しいものはすべて手に入れた怪物が唯一逃したもの――。それは、最愛の妻の愛…。『グレート・ビューティー/追憶のローマ』では初恋の女性の死を知った老作家、『グランドフィナーレ』では引退した大物作曲家といった男たちの哀愁と老いのテーマを優しく見つめてきたソレンティーノ監督は、本作でもベルルスコーニが味わう妻ヴェロニカとの愛の挫折を通して、男のロマンチシズムとメランコリーをしみじみと滲ませる。そして、崩れ落ちた教会からイエス像を救い出す人々の顔が長回しで映される力強いラスト。そこに原題「LORO(=彼ら)」の文字が置かれ、本当にイタリアを愛し支えているのは、「イタリアは私の愛する国だ」と演説したベルルスコーニではなく、こうした名もなき国民なのだと指し示す。狂乱から一転、観る者に深い感動を呼び起こすだろう。

虚栄の肖像を見事に体現した、
トニ・セルヴィッロの〈怪演〉と、脇を固める実力派たち。

ベルルスコーニを演じるイタリアの名優トニ・セルヴィッロの怪演も本作の大きな見所。燃え尽きることのない野心、欲望を満たすためなら手段を択ばない狡猾さと圧倒的なパワーとともに、虚栄の先の孤独までも体現してみせる。一方ベルルスコーニに近づき成り上がろうとする青年実業家セルジョに、現代のイタリア映画界には欠かせない実力派、リッカルド・スカマルチョ。高級コールガールの斡旋でベルルスコーニの取り巻きになったジャンパオロ・タランティーニがモデルというセルジョを、勢いと野心をぎらつかせ物語を牽引する。また、新劇の女優をやっていたところを見初められ、ベルルスコーニにとって宝物のような存在だったという妻ヴェロニカ。演じるエレナ・ソフィア・リッチは本作の演技が称賛され、2019年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞、2018年ナストロ・ダルジェント賞の最優秀女優賞に輝いた。

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STORY

イタリア、サルデーニャ。
広大な敷地を持つゴージャスな高級ヴィラ。
ここには、悪名高き「彼」が住んでいる。
「彼」とは、政治とカネ、マフィアとの癒着、職権乱用、女性問題に失言など、
数々のスキャンダルで世間を騒がせたイタリアの元首相
シルヴィオ・ベルルスコーニ(トニ・セルヴィッロ)。

政敵に敗れ失脚するも、一度はトップに登りつめた怪物的な手腕で、
政権への返り咲きを虎視眈々と狙っていた。

一方、政界進出を目論む青年実業家のセルジョ(リッカルド・スカマルチョ)は、
その足掛かりにベルルスコーニに近づこうと画策する。
そんな中、セクシー美女を招き贅の限りを尽くしたパーティーで生気を養い、
持ち前のセールストークで足場を固めていくベルルスコーニだったが、
政治家生命を揺るがす大スキャンダルが勃発する。

CHARACTER

  • シルヴィオ・ベルルスコーニ
  • ヴェロニカ・ラリオ
  • セルジョ・モッラ
  • タマーラ・モッラ
  • ファブリツィオ・サーラ
  • キーラ
  • サンティーノ
  • マイク・ボンジョルノ
  • ステッラ
  • ノエミ・レティツィア

CAST

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トニ・セルヴィッロ

シルヴィオ・ベルルスコーニ&エンニオ

トニ・セルヴィッロ

Tony Servillo

1959年8月9日、イタリア・ナポリ生まれ。1977年、18歳にして前衛芸術劇団テアトロ・ステュディオ・ディ・カゼルタを創設、演劇活動の中で出会った劇団ファルソ・モヴィメントのマリオ・トーネらと共に1987年テアトル・ウニチ(劇団連合)を新たに創設、俳優兼監督として活躍し、ナポリ演劇の拠点とする。映画では、多くのパオロ・ソレンティーノ監督作品に出演しており、「L'uomo in più」(01/ソレンティーノの長編デビュー作)、『愛の果てへの旅』(04/F)、『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』(08)、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(13)など。『愛の果てへの旅』、アンドレア・モライヨーリ監督『湖のほとりで』(07)では、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞主演男優賞を受賞。2008年、マッテオ・ガローネ監督『ゴモラ』とソレンティーノ監督『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』が第61回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、それぞれグランプリ、審査員賞を受賞。また両作品でヨーロッパ映画賞男優賞も受賞した。『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』はダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞主演男優賞にも輝き、これは『愛の果てへの旅』、『湖のほとりで』に続く2年連続3度目の同賞受賞であった。2013年には『グレート・ビューティー/追憶のローマ』で2度目のヨーロッパ映画賞男優賞を受賞。本作『LORO 欲望のイタリア』で、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞、ナストロ・ダルジェント賞受賞の最優秀主演男優賞にノミネートされた。そのほかの主な映画出演作に、ニコール・ガルシア監督『海の上のバルコニー』(10/TV)、マルコ・ベロッキオ監督『眠れる美女』(12)、ロベルト・アンドー監督『ローマに消えた男』(13)『修道士は沈黙する』(16)、クラウディオ・ポリ監督『ヒトラーVS.ピカソ奪われた名画のゆくえ』(18)などがある。

エレナ・ソフィア・リッチ

ヴェロニカ・ラリオ

エレナ・ソフィア・リッチ

Elena Sofiaricci

1962年3月29日、イタリア・フィレンツェ生まれ。母は喜劇女優のテレサ・リッチ、義父は『アルジェの戦い』のジッロ・ポンテコルヴォ監督。演劇でキャリアをスタートさせ、81年にモリエール〈女房学校〉、83年にゴルドーニ<ヴェニスの嘘つき男>など80年代は多くの舞台で活躍。また2000年代には『アラン・ドロンの刑事物語』(01/TV)、「Orgoglio」(04-06)、「I Cesaroni」(06-09)などのTVシリーズでも人気を博した。映画デビューは1983年の「Zero in condotta」。1987年のカルロ・ヴェルドーネ監督・主演作「lo e mia sorella」ではダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞とナストロ・ダルジェント賞の助演女優賞をW受賞。1990年には、ルチアーノ・オドリシオ監督作「Ne parliamo lunedi」でドナテッロ賞主演女優賞受賞、ナストロ・ダルジェント賞主演女優賞にノミネート。フェルザン・オズペテク監督『あしたのパスタはアルデンテ』(10)で、ナストロ・ダルジェント賞助演女優賞を受賞した。本作『LORO 欲望のイタリア』ではダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞とナストロ・ダルジェント賞の主演女優賞を受賞し、称賛された。そのほかの主な映画出演作に、アンジェロ・ロンゴーニ監督『カラヴァッジョ天才画家の光と影』(07)、ファウスト・ブリッツィ監督『恋するローマ、元カレ・元カノ』(09)、フェルザン・オズペテク監督『異人たちの棲む館』(12/DVD)『カプチーノはお熱いうちに』(14)などがある。

リッカルド・スカマルチョ

セルジョ・モッラ

リッカルド・スカマルチョ

Riccardo Scamarcio

1979年11月13日、イタリア・トラーニ生まれ。2003年、第56回カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ受賞、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞作品賞を受賞したマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督『輝ける青春』でデビュー。翌2004年のルカ・ルチーニ監督「Tre metri sopra il cielo」でイタリア・ゴールデングローブ賞の最優秀新人男優賞に選ばれ、最初の大きな成功となった。2005年には、ドナテッロ賞で7部門を受賞したミケーレ・プラチド監督『野良犬たちの掟』(DVD)に出演。この作品で、イタリア・ゴールデングローブ賞新人賞に輝いた。またファウスト・パラヴィディーノ監督「Texas」(05)、ジョヴァンニ・ヴェロネージ監督『モニカ・ベルッチの恋愛マニュアル』(07/DVD)で、ナストロ・ダルジェント賞助演男優賞ノミネート、ダニエレ・ルケッティ監督『マイ・ブラザー』(07/F)でドナテッロ賞助演賞にノミネートされ、若手実力派の地位を確立した。その他の主な出演作品は、フェルザン・オズペテク監督『あしたのパスタはアルデンテ』(10)、ジョヴァンニ・ヴェロネージ監督『昼下がり、ローマの恋』(11)、ウディ・アレン監督『ローマでアモーレ』(12)、フランチェスコ・アマート監督『愛の回帰線コジモとニコル』(12/DVD)、ロッコ・パパレオ監督『南部のささやかな商売』(13/F)、ジュゼッペ・ピッチョーニ監督『ローマの教室で〜我らの佳き日々〜』(12)、ポール・ハギス監督『サード・パーソン』(13)、ジョン・ウェルズ監督『二つ星の料理人』(15)、チャド・スタエルスキ監督『ジョン・ウィック:チャプター2』(17)、リサ・アズエロス監督『ダリダ〜あまい囁き〜』(16)、ヴァレリア・ゴリノ監督『幸せな感じ』(18/F)など。

カシア・スムトゥニアク

キーラ

カシア・スムトゥニアク

Kasia Smutniak

1979年8月13日、ポーランド・ヴィエルコポルスカ県ピワ生まれ。ポーランドの美人コンテストで準優勝し17歳よりモデルを始める。ポーランド語、ロシア語、英語、イタリア語が堪能。イタリア映画「Al momento giusto」(00)で初の主演に抜擢され、女優業をスタート。アレッサンドロ・バローリ監督『ブラックバード・フォース』(03/DVD)に出演するなど、イタリアを中心に映画とテレビの両方で女優として活躍を続ける。主な出演作品は、イタリアン・ゴールデン・グローブ賞新人賞、ナストロ・ダルジェント賞最優秀女優賞を受賞した、ピーター・デル・モンティ監督「Nelle tue mani」(07)、レンツォ・マルチネリ監督『バルバロッサ帝国の野望』(09/DVD)、ピエール・モレル監督『パリより愛をこめて』(10)、カルロ・マッツァクラーティ監督『ラ・パッショーネ』(10/F)、デニス・ガンゼル監督『イヤー・オブ・ザ・スネーク第四の帝国』(12/F)、フェルザン・オズペテク監督『カプチーノはお熱いうちに』(14)、パオロ・ジェノヴェーゼ監督『おとなの事情』(16)、ルチャーノ・リガブエ監督『メイド・イン・イタリー』(18/F)など。

ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ

サンテイーノ

ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ

Fabrizio Bentivoglio

1957年1月4日、イタリア・ミラノ生まれ。主な映画出演作品にフランコ・ブロジ・タヴィアーニ監督『作家マゾッホ愛の日々』(80)、マーティン・ドノヴァン監督『アパートメント・ゼロ』(88)、ガブリエーレ・サルヴァトレス監督『マラケシュ・エクスプレス』(88)、アレッサンドロ・ダラトリ監督『アメリカから来た男』(91)、テオ・アンゲロプロス監督『永遠と一日』(98)、マイク・フィッギス監督『HOTELホテル』(01)、ガブリエレ・ムッチーノ監督『リメンバー・ミー』(03/DVD)、カルロ・マッツァクラティ監督『まなざしの長さをはかって』(07/F)、フランチェスコ・ブルーニ監督『ブルーノのしあわせガイド』(11)、パオロ・ヴィルズィ監督『人間の値打ち』(13)などがある。

パオロ・ソレンティーノ

監督・脚本

パオロ・ソレンティーノ

PaoloSorrentino

1970年5月31日、イタリア・ナポリ生まれ。2001年、トニ・セルヴィッロを主演にした「L'uomoinpiù」で長編映画監督デビュー。この作品でイタリア映画ジャーナリスト協会賞新人監督賞受賞、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では新人監督賞と脚本賞にノミネートされた他、数多くの賞に輝いた。長編2作目となる『愛の果てへの旅』(04/F)がカンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品を果たし、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では作品、監督、脚本賞を含む5部門を受賞した。続く3作目の「L’amico di famiglia」(06)は、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品。4作目の『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』(08)は、ショーン・ペンが審査員長を務めた同映画祭で審査員賞に輝き、ダヴィット・ディ・ドナテッロ賞では7部門を獲得。2011年、そのショーン・ペンを主演に初めて英語で撮った『きっとここが帰る場所』でカンヌ国際映画祭エキュメニカル審査員賞、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では脚本賞など6部門を受賞。第5作目『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(13)もカンヌ国際映画祭コンペティション部門出品、第86回アカデミー賞®外国語映画賞を始め、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞など主要な映画賞にも多数輝いた。英語作品2作目となる『グランドフィナーレ』(15)もカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、これで長編デビュー作から6作品連続でのカンヌ出品となった。『グランドフィナーレ』は、ヨーロッパ映画賞作品賞、監督賞、主演男優賞、名誉賞の4部門に輝き、アカデミー賞®主題歌賞ノミネートのほか、各国主要映画賞13部門受賞、44部門にノミネートされるなど映画賞を席巻した。2016年にはジュード・ロウ、ダイアン・キートン、シルヴィオ・オルランドが出演したローマ教皇をモチーフにした初のテレビシリーズ『ヤング・ホープ美しき異端児』(DVD)を手掛けた。

共同脚本

ウンベルト・コンタレッロ

Umberto Contarello

1958年7月13日イタリア・ヴェネト州パドヴァ生まれ。主な共同脚本作品に、ガブリエレ・サルヴァトレス監督『マラケシュ・エクスプレス』(88)、ジュゼッペ・ピッチョーニ監督『ぼくの瞳の光』(01)、ベルナルド・ベルトルッチ監督『孤独な天使たち』(12)、フランチェスカ・アルキブージ監督『ハートの問題』(09/F)などがある。ソレンティーノ監督作品では、『きっとここが帰る場所』(11)、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(13)で共同脚本を手掛け、『イル・ディーヴォ  魔王と呼ばれた男』(08)には俳優として出演している。

撮影

ルカ・ビガッツィ

Luca Bigazzi

1958年、イタリア・ミラノ生まれ。『愛の果てへの旅』(04/F)、『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』(08)、『きっとここが帰る場所』(11)、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(13)、『グランドフィナーレ』(15)など、パオロ・ソレンティーノ監督とのタッグは多数。その他の作品ではジャンニ・アメリオ監督『家の鍵』(04)『ナポリの隣人』(17)、アッバス・キアロスタミ監督『トスカーナの贋作』(10)、アンドレア・セグレ監督『ある海辺の詩人〜小さなヴェニスで〜』(11)、ルカ・ルチーニ監督『ミラノ・スカラ座魅惑の神殿』(15)、パオロ・ヴィルズィ監督『ロング,ロングバケーション』(17)、イヴァン・コトロネーオ監督『最初で最後のキス』(16)、アントニオ・ピアッツァ監督『シシリアン・ゴースト・ストーリー』(17)などがある。

編集

クリスティアーノ・トラヴァリョーリ

Cristiano Travaglioli A.M.C.

1968年生まれ。パオロ・ソレンティーノ監督とは短編「La notte lunga」(01)で初めてタッグを組み、『イル・ディーヴォ  魔王と呼ばれた男』(08)以降の全ての作品を担当。『グランドフィナーレ』(15)ではイタリア映画ジャーナリスト協会賞を受賞した。他にはフランチェスコ・ムンズィ監督『黒の魂』(14/F)、アントニオ・ピアッツァ監督『シシリアン・ゴーストストーリー』(17)の編集を手掛けた。

美術

ステファニア・セラ

Stefania Cella

主な作品に、ニック・カサヴェテス監督『ジョンQ最後の決断』(02)、フランク・カルフン監督『マニアック』(12)、スコット・クーパー監督、ジョニー・デップ、ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチ共演『ブラック・スキャンダル』(15)、アレクサンダー・ペイン監督、マット・デイモン主演『ダウンサイズ』(17)など。ソレンティーノ作品では『きっと ここが帰る場所』(11)、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(13)を手掛けた。

衣装

カルロ・ポッジョーリ

Carlo Poggioli A.S.C.

テリー・ギリアム監督『バロン』(88)、フェデリコ・フェリーニ監督『ボイス・オブ・ムーン』(90)、マーティン・スコセッシ監督『エイジ・オブ・イノセンス』(93)等で経験を積み、またアンソニー・ミンゲラ監督『イングリッシュ・ペイシェント』(96)『リプリー』(99)でも助手、共同デザイナーとして携わった。同監督のアカデミー賞®6部門ノミネート作『コールドマウンテン』(03)で衣装を担当し、英国アカデミー賞にノミネートされ、2007年のフランソワ・ジラール監督『シルク』では、黒澤和子と共にジニー賞を受賞した。その他の主な作品に、テリー・ギリアム監督『ブラザーズ・グリム』(05)『ゼロの未来』(13)、ジェームズ・マクティーグ監督『推理作家ポー最期の5日間』(12)、ティムール・ベクマンベトフ監督『リンカーン/秘密の書』(12)ニール・バーガー監督『ダイバージェント』(14)など。ソレンティーノ作品は本作の他に『グランドフィナーレ』(15)を手掛けた。

ヘア・デザイナー

アルド・シニョレッティ

Aldo Signoretti

手掛けた主な作品に、『ロミオ&ジュリエット』(96)、『ムーランルージュ』(01)、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(02)、『カポーティ』(05)、『アポカリプト』(06)など多数。ソレンティーノ監督作品はほかに『イル・ディーヴォ  魔王と呼ばれた男』(08)、『グランドフィナーレ』(15)などがあり、本作ではダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞最優秀ヘアデザイン賞を受賞した。『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』『アポカリプト』『ムーランルージュ』ではアカデミー賞最優秀メイクアップ賞にノミネートされ、他にもプライムタイム・エミー賞、英国アカデミー賞、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞など、数多くの受賞とノミネートを果たしている。

製作

インディゴ・フィルム

Indigo Film

パオロ・ソレンティーノの初長編監督作「L'uomo in più」(01)を製作して以降、ソレンティーノ作品は『愛の果てへの旅』(04/F)、「L'amico di famiglia」(06)、『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』(08/共同製作)、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』『グランドフィナーレ』を製作している。そのほかの主な製作作品に、アンドレア・モライヨーリ監督『湖のほとりで』(07)『至宝ある巨大企業の犯罪』(11/DVD)、ジュゼッペ・カポトンディ監督『時の重なる女』(09/F)、リッカルド・ミラーニ監督『ようこそ、大統領!』(13/F)、ガブリエレ・サルヴァトス監督『インビジブル・スクワッド悪の部隊と光の戦士』(14/DVD)、ピエロ・メッシーナ監督『待つ女たち』(15/F)、マリア・ソーレ・トニャッツィ監督『私と彼女』(15/F)、イヴァン・コトロネーオ監督『最初で最後のキス』(16)、ファビオ・グラッサドニア&アントニオ・ピアッツァ監督『シシリアン・ゴースト・ストーリー』(17)など多数。