COMMENT
ええっ?!まさか。
それで?それでどうなるの?
と、最初から最後まで息を呑んで観た。
白黒の映像は隅々まで官能的で、
ある時ある場所に存在した人たちの、
息遣いや肌の匂いまで感じとれる。
江國香織
小説家
奇抜で美しい映像の連続から、
女性のみが知る不条理が浮かび上がる。
皆川博子
小説家
撮影、照明、音響、演出、俳優、
さらに赤ちゃんの演技にさえも、
全てのセンスが神がかっている。
一方、モノクロ映像で浮かび上がる物語は、
残酷なまでに痛く、絶望的なほどに哀しい。
容赦なく、観客の見識を穴だらけにする。
ここまで感情を弛緩させる映画は、
ここ最近、観たことがない。
しばらくは、この映画の“ニードル”は抜けそうもない。
だからこそ、愛おしい一本になるはずだ。
小島秀夫
ゲームクリエイター
モノクロの画面から生々しく伝わる貧しい環境下での苦悩。
衝撃的かつ重厚な物語。
そして救いあるラストには涙しました。
伊藤潤二
漫画家
世にも恐ろしい映画を観た。
かくも観る者の魂を震撼させる映画は稀だろう。
その忌まわしさの一端は、
この物語が紛れもない実話に元づく点にあり、
同時に光と闇、モノトーンの画面の、
比類ない美しさに、ある!
東雅夫
文芸評論家
正解のない問題。
それぞれ自らの答えと向き合うべきだと思う。
ヒグチユウコ
画家
この映画の多くの場面で、人物は手前と奥に配置される。
その構図はあたかもこちらに向けられた針のようだ。
その針のイメージは手編みに使う太い棒針で、
先端は必ずしも鋭いとはいえないが、
しかしそれゆえ恐ろしい。
大島依提亜
グラフィックデザイナー
映画好きにはたまらない作品である。
なぜなら、緻密にクリエートしているから。
北村道子
スタイリスト
言葉に言い表せないやるせなさに襲われる。
後半のある展開で凄まじいショックを受けるが、
それは社会が追い込んだ結果でもあるのだろう。
身も心も強烈な痛みに貫かれる。
人間食べ食べカエル
人喰いツイッタラー
怺える者たちの物語
「正しいこと」とはなんだろう
これは社会が歪であるかぎりいつの時代でも起こりうる悲劇だ。
書肆ゲンシシャ
店主
「1人で妊娠はしないが、責任は貴女のもの」。
100年も昔の史実からいまだ横たわる不均衡を
克明に浮かび上がらせる。
無性に息が詰まるのはきっと、
構造を無視して正義を語る群衆に
自分たちの姿を見るからだ。
ISO
ライター
※順不同・敬称略
予告編
特報
それで?それでどうなるの?
と、最初から最後まで息を呑んで観た。
白黒の映像は隅々まで官能的で、
ある時ある場所に存在した人たちの、
息遣いや肌の匂いまで感じとれる。
女性のみが知る不条理が浮かび上がる。
さらに赤ちゃんの演技にさえも、
全てのセンスが神がかっている。
一方、モノクロ映像で浮かび上がる物語は、
残酷なまでに痛く、絶望的なほどに哀しい。
容赦なく、観客の見識を穴だらけにする。
ここまで感情を弛緩させる映画は、
ここ最近、観たことがない。
しばらくは、この映画の“ニードル”は抜けそうもない。
だからこそ、愛おしい一本になるはずだ。
衝撃的かつ重厚な物語。
そして救いあるラストには涙しました。
かくも観る者の魂を震撼させる映画は稀だろう。
その忌まわしさの一端は、
この物語が紛れもない実話に元づく点にあり、
同時に光と闇、モノトーンの画面の、
比類ない美しさに、ある!
それぞれ自らの答えと向き合うべきだと思う。
その構図はあたかもこちらに向けられた針のようだ。
その針のイメージは手編みに使う太い棒針で、
先端は必ずしも鋭いとはいえないが、
しかしそれゆえ恐ろしい。
なぜなら、緻密にクリエートしているから。
後半のある展開で凄まじいショックを受けるが、
それは社会が追い込んだ結果でもあるのだろう。
身も心も強烈な痛みに貫かれる。
「正しいこと」とはなんだろう
これは社会が歪であるかぎりいつの時代でも起こりうる悲劇だ。
100年も昔の史実からいまだ横たわる不均衡を
克明に浮かび上がらせる。
無性に息が詰まるのはきっと、
構造を無視して正義を語る群衆に
自分たちの姿を見るからだ。