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監督 | ヴィム・ヴェンダース

監督 | ヴィム・ヴェンダース

1945年生まれ。1970年代にニュー・ジャーマン・シネマのパイオニアの一人として国際的に注目されて以来、ドイツ映画界のみならず世界の巨匠監督として活躍を続けている。劇映画・ドキュメンタリー映画で数々の受賞歴を誇るほか、脚本家、プロデューサー、写真家、そして作家としても知られる。ベルリンを拠点とし、写真家である妻のドナータ・ヴェンダースと暮らしている。
『ゴールキーパーの不安』(71)で商業映画デビュー。その後、ロードムービー三部作『都会のアリス』(73)、『まわり道』(75)、『さすらい』(76)を発表。『アメリカの友人』(77)で国際的な大成功を得て以来、次々に成功をおさめ、『パリ、テキサス』(84)ではカンヌ国際映画祭パルムドールと英国アカデミー賞、『ベルリン・天使の詩』(87)ではカンヌ国際映画祭監督賞、『ことの次第』(82)でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞、『ミリオンダラー・ホテル』(00)ではベルリン国際映画祭銀熊賞など、数えきれない映画賞を受賞している。代表的なドキュメンタリー映画作品には『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(98) 、『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(11) 、『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』(14)があり、いずれもアカデミー賞®にノミネートされている。2015年ベルリン国際映画祭では、その生涯功績を称えられ、名誉金熊賞を受賞。本作『誰のせいでもない』がアウト・オブ・コンペティション部門で上映された。
写真家としての本格的な活動は、『パリ、テキサス』の準備中にアメリカ西部を旅したフォト・シリーズの「Written In TheWest」に始まり、二度目の大きな写真展「Pictures From The Surface Of The Earth」ではオーストラリア、キューバ、イスラエル、アルメニア、日本といった国々を訪れた。作品はパリ・ポンピドゥー・センター、ベルリン・ハンブルガー・バーンホフ、ビルバオ・グッゲンハイム美術館、シドニー現代美術館など、世界中の美術館やギャラリーで展示されている。2015年にはヴェンダース70歳を記念し、デュッセルドルフ美術館で「4 REAL × TRUE 2」という写真を中心とした包括的な展覧会が開催された。

[ 主な出演作品 ]

2015 『誰のせいでもない』
2014 『セバスチャン・サルガド / 地球へのラブレター』
2011 『Pina / ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』
2008 『パレルモ・シューティング』
2005 『アメリカ、家族のいる風景』
2004 『ランド・オブ・プレンティ』
2003 『ソウル・オブ・マン』
2000 『ミリオンダラー・ホテル』
1998 『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』
1997 『エンド・オブ・バイオレンス』
1995 『愛のめぐりあい』
1994 『リスボン物語』
1993 『時の翼にのって / ファラウェイ・ソー・クロース!』
1991 『夢の涯てまでも』
1989 『都市とモードのビデオノート』
1987 『ベルリン・天使の詩』
1985 『東京画』
1984 『パリ、テキサス』
1982 『ことの次第』
1982 『ハメット』
1977 『アメリカの友人』
1976 『さすらい』
1975 『まわり道』
1973 『都会のアリス』
1971 『ゴールキーパーの不安』
1970 『都市の夏』

脚本 | ビョルン・オラフ・ヨハンセン

1965年、ノルウェー生まれ。船舶技師として教育を受け、博士研究員と環境技術開発者として働いた後、2000年にノルウェー国立劇場の舞台「Silkematt」で脚本家デビューを飾る。その後、ノルウェー国内に限らず国際的に映画やテレビをメインに活動。2006年、パトリス・トーイェ監督作『Nowhere Man』(08)の脚本がサンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞。近作に、ボビー・ピアーズ監督作『Dirk Ohm- Disappearing Illusionist』(15)や、高い評価を得ているTVシリーズ「Trials Of Life」(14 / 共同脚本:ペール・スクライネル、アーレン・ロー)などがある。ミレール

撮影監督 | ブノワ・デビエ

ベルギー生まれ。現在最も優れた撮影監督の一人とされている。Institute of Arts of Diffusion(IAD)で学んだ後、映画、TV、コマーシャルの世界で活動。初の長編映画はギャスパー・ノエ監督の問題作『アレックス』(02)で、その映像はセンセーションを巻き起こした。続くダリオ・アルジェント監督作『デス・サイト』(04)やファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督作『変態村』(04) 、『変態島』( 08)で独自のスタイルを見せつけるが、一方で、クリステン・スチュワートとダコタ・ファニングをキャストに迎えた音楽伝記映画『ランナウェイズ』(10)やメル・ギブソン主演の犯罪ブラックコメディー『キック・オーバー』(12)のようなポピュラーな作品も手がけている。しかし、デビエの持ち味は、ギャスパー・ノエ監督の『エンター・ザ・ボイド』(09)や、ハーモニー・コリン監督のワイルド・パーティー・トリップ『スプリング・ブレイカーズ』(13)でより発揮されていると言えるだろう。本作『誰のせいでもない』はデビエにとって初めての3D撮影で、本作後にギャスパー・ノエ監督作『LOVE【3D】』(15)も手がけた。今後の作品にハーモニー・コリン監督の最新作などがある。

[ 主な出演作品 ]

2015 『誰のせいでもない』 監督:ヴィム・ヴェンダース
   『LOVE【3D】』 監督:ギャスパー・ノエ
   『Paani(原題)』 監督:シェカール・カプール
2014 『ロスト・リバー』 監督:ライアン・ゴズリング
2013 『スプリング・ブレイカーズ』 監督:ハーモニー・コリン
2012 『キック・オーバー』 監督:エイドリアン・グランバーグ
2010 『ランナウェイズ』 監督:フローリア・シジスモンディ
2009 『ニューヨーク、アイラブユー』
   (シェカール・カプール監督のアッパー・イースト・サイド)
   『エンター・ザ・ボイド』 監督:ギャスパー・ノエ
2004 『デス・サイト』〈未〉 監督:ダリオ・アルジェント
2002 『アレックス』 監督:ギャスパー・ノエ

音楽  | アレクサンドル・デスプラ

これまで数百の楽曲を生み出し、6度のオスカーノミネートと多くの受賞歴を誇る現代最高峰の映画音楽作曲家。カリフォルニアで学び、ギリシャ人の母とフランス人の父のもと、音楽的、文学的にミックスされた環境で育ち、ラヴェルやドビュッシー、そしてジャズを聞いて育った。また、ブラジルやアフリカ音楽も学び、後にカルリーニョス・ブラウンやレイ・レマといったミュージシャンとレコーディングを共にしている。熱心な映画ファンで、早くから、映画音楽作曲家を志す。2003年、『真珠の耳飾りの女』でハリウッドに進出し、ゴールデングローブ賞など多数の映画賞にノミネート。2005年には、ジャック・オーディアール監督作『真夜中のピアニスト』で、最初のセザール賞を獲得。ますます人気作曲家として多くの作品を手がけ、2007年にはスティーヴン・フリアーズ監督の『クィーン』で初めてアカデミー賞®にノミネート。2008年にはデヴィッド・フィンチャー監督『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で二度目のオスカーノミネート。2010年のロマン・ポランスキー監督の『ゴーストライター』では二度目のセザール賞を受賞。同じ年、トム・フーパー監督『英国王のスピーチ』ではグラミー賞も受賞した。2010-2011年には『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』を作曲し、同作は映画史上最も成功した作品となった。

[ 主な出演作品 ]

2015 『誰のせいでもない』 監督:ヴィム・ヴェンダース
2014 『イミテーション・ゲーム』 監督:モルテン・ティルドゥム
   『グランド・ブダペスト・ホテル』 監督:ウェス・アンダーソン
   『ミケランジェロ・プロジェクト』 監督:ジョージ・クルーニー
2013 『あなたを抱きしめる日まで』 監督:スティーヴン・フリアーズ
   『毛皮のヴィーナス』 監督:ロマン・ポランスキー
2012 『ゼロ・ダーク・サーティ』 監督:キャスリン・ビグロー
   『アルゴ』 監督:ベン・アフレック
   『君と歩く世界』 監督:ジャック・オーディアール
   『ムーンライズ・キングダム』 監督:ウェス・アンダーソン
2011 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』 監督:スティーヴン・ダルドリー
   『おとなのけんか』 監督:ロマン・ポランスキー
   『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』 監督:ジョージ・クルーニー
   『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 監督:デヴィッド・イェーツ
   『ツリー・オブ・ライフ』 監督:テレンス・マリック
2010 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』 監督:デヴィッド・イェーツ
   『英国王のスピーチ』 監督:トム・フーパー
   『ゴーストライター』 監督:ロマン・ポランスキー
2009 『ニュームーン / トワイライト・サーガ』 監督:クリス・ワイツ
   『ファンタスティック Mr.FOX』 監督:ウェス・アンダーソン
   『預言者』 監督:ジャック・オーディアール
   『ココ・アヴァン・シャネル』 監督:アンヌ・フォンテーヌ
2008 『わたしの可愛い人―シェリ』 監督:スティーヴン・フリアーズ
   『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 監督:デヴィッド・フィンチャー
2007 『ラスト、コーション』 監督:アン・リー
   『ライラの冒険 黄金の羅針盤』 監督:クリス・ワイツ
2006 『クィーン』 監督:スティーヴン・フリアーズ
2005 『シリアナ』 監督:スティーヴン・ギャガン
2004 『真夜中のピアニスト』 監督:ジャック・オーディアール
2003 『真珠の耳飾りの少女』 監督:ピーター・ウェーバー
2001 『リード・マイ・リップス』 監督:ジャック・オーディアール
1998 『ハーフ・ア・チャンス』 監督:パトリス・ルコント
1996 『ラブetc.』 監督:マリオン・ヴェルヌー
1994 『天使が隣で眠る夜』 監督:ジャック・オーディアール
   『アレックス』 監督:ギャスパー・ノエ

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