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INTRODUCTION

イントロダクション

 本年度アカデミー賞®にて、史上初となる国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメーション賞の3部門同時ノミネートの快挙を成し遂げた、デンマークほか合作によるドキュメンタリー映画『FLEEフリー』。英題である“FLEE”とは危険や災害、追跡者などから(安全な場所へ)逃げるという意味である。

 主人公のアミンをはじめ周辺の人々の安全を守るためにアニメーションで制作され、いまや世界中で大きなニュースになっているタリバンとアフガニスタンの恐ろしい現実や、祖国から逃れて生き延びるために奮闘する人々の過酷な日々、そして、ゲイであるのひとりの青年が、自分の未来を救うために過去のトラウマと向き合う物語を描く。

 そんな本作は多くの観客に深い感動と衝撃を与え、昨年のサンダンス映画祭でワールド・シネマ・ドキュメンタリー部門の最高賞であるグランプリを獲得。またアヌシー国際アニメーション映画祭でも最高賞となるクリスタル賞ほか3部門を受賞。ドキュメンタリー、アニメーションという表現の垣根を越えてジャンル横断的に高い評価を受け、4月12日現在、各国の映画祭で82受賞136部門ノミネートという圧倒的な評価を獲得している。

 また『FLEE フリー』の評価は映画祭にとどまらない。『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』でムスリムとして初めてオスカー主演男優賞の候補となったリズ・アーメッドと、ドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のニコライ・コスター =ワルドーの2人はアミンの物語に心を打たれ、国境を越えてエグゼクティブプロデューサーとして本作をサポート。『パラサイト 半地下の家族』のアカデミー賞監督ポン・ジュノは2021年のベスト映画の1本として選出。さらに、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督は、オスカーのアニメーション部門にドキュメンタリー映画である本作がノミネートされると、喜びの言葉を自らのTwitterに投稿したほか、本作を応援する投稿を積極的に発信。 

 本作が伝えるアミンの物語は非常に個人的なものでありながらも、紛争、難民、人種差別、LGBTQ+など現代社会を覆う数々のテーマが内包されており、彼の声は、今を生きる我々の心に深く語り掛けてくる。自身も迫害から逃れるためにロシアを離れたユダヤ系移民の家系であるヨナス・ポヘール・ラスムセン監督は、インタビューでこう語っている。「この物語は、過去やセクシュアリティも含め、 自分が誰なのか。 それを知ることのできる場所を見つける、一人の人間の物語なのです」

STORY

あらすじ

アフガニスタンで生まれ育ったアミンは、
幼い頃、父が当局に連行されたまま戻らず、
残った家族とともに命がけで祖国を脱出した。
やがて家族とも離れ離れになり、
数年後たった一人でデンマークへと亡命した彼は、
30代半ばとなり研究者として成功を収め、
恋人の男性と結婚を果たそうとしていた。
だが、彼には恋人にも話していない、
20年以上も抱え続けていた秘密があった。
あまりに壮絶で心を揺さぶられずにはいられない過酷な半生を、
親友である映画監督の前で、
彼は静かに語り始める…。
 

アフガニスタンで生まれ育ったアミンは、
幼い頃、父が当局に連行されたまま戻らず、
残った家族とともに命がけで祖国を脱出した。
やがて家族とも離れ離れになり、
数年後たった一人でデンマークへと亡命した彼は、
30代半ばとなり研究者として成功を収め、
恋人の男性と結婚を果たそうとしていた。
だが、彼には恋人にも話していない、
20年以上も抱え続けていた秘密があった。
あまりに壮絶で心を揺さぶられずにはいられない過酷な半生を、
親友である映画監督の前で、
彼は静かに語り始める…。
 

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STAFF

スタッフ

ヨナス・ポヘール・ラスムセン  |監督|

1981年生まれのデンマーク/フランス人映画監督。2006年にデビュー作であるTVドキュメンタリー「Something About Halfdan(原題)」で称賛を集め、以降は世界中でラジオ・ドキュメンタリーを手掛けてきた。デンマークの映画学校、Super16を2010年に卒業している。彼の長編映画デビュー作『Searching for Bill(原題)』(12)はドキュメンタリーとフィクションのミックスで、CPH:DOXでNordic Dox賞を受賞。DocAvivでは国際コンペティション賞を受賞している。2015年11月、彼は最新ドキュメンタリー作品『What He Did(原題)』をプレミア上映し、2016年のテッサロニキ映画祭で名誉あるFipresci賞(国際映画批評家連盟賞)を受賞している 

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リズ・アーメッド

|製作総指揮|

イングランド出身の俳優、ラッパー。『グアンタナモ、僕達が見た真実』(06)で長編映画デビュー。『ナイトクローラー』(14)で脚光を浴び、HBOのミニシリーズ「ザ・ナイト・オブ・キリング 失われた記憶」(16)ではアジア系男優として初めてエミー賞の主演男優賞(リミテッド・シリーズ/テレビ映画部門)を受賞。『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』(20)でイスラム教徒として史上初のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。共同脚本と主演を務めた『Mogul Mowgli(原題)』(21)のスタッフから本作を「本当に特別な作品だ」と紹介され、強く感銘を受け製作に参加したと語る。英語吹替版でアミンの声を担当。 

ニコライ・コスター=ワルドー

|製作総指揮|

デンマーク出身の俳優。リドリー・スコット監督の『ブラックホーク・ダウン』(01)や『キングダム・オブ・ヘブン』(05)に出演。その他主な出演映画に『オブリビオン』(13)、『ドミノ 復讐の咆哮』(19)、『サイレンシング』(20)など。HBOのドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」11-19)で世界的な人気を獲得本作に惚れ込み、デンマークでも大きな話題になると確信し、製作に名乗りを上げたと語る。英語吹替版でラスムセン監督の声を担当。 

モニカ・ヘルストローム

|プロデューサー|

2010年よりFinal Cut for Realでプロデューサーを務める。以前Upfront Films、The Danish Film Instituteのフィルムワークショップに勤務。2010年にEAVEのプロデューサーワークショップを卒業し、コペンハーゲン大学で映画の修士号、ベッドフォードシャー大学で映画の学士号を取得。映画芸術科学アカデミーの会員であり、2020 年にはカンヌ国際映画祭のProducer on the Moveに選出された。2018年にはアカデミー賞の最終候補となりヨーロッパ映画賞にノミネートされた『The Distant Barking of Dogs(原題)』(17)をプロデュースした。同作はヨーロッパ映画賞にノミネートされ、最優秀賞を含む30以上の賞を獲得した。(最優秀ドキュメンタリー、初登場のIDFA、ピーボディ賞、スポットライト賞、シネマ・アイ賞、最優秀北欧ドキュメンタリードラゴン賞、ヨーテボリ映画祭、マクベイン・ドキュメンタリー賞、サンフランシスコ映画祭、テゴールデンアレキサンダー賞、テッサロニキ国際映画祭) 

シャルロッテ・デ・ラ・グルヌリー

|プロデューサー|

Sun Creature Denmark &Franceのエグゼクティブプロデューサー兼CEO。意義深く刺激的なエンターテインメントとコンテンツを、重要な対話とポジティブな変化をもたらすポテンシャルを秘めた世界中の観客に提供することに専念している。プロデューサーとして、特に独創的なストーリーや映像表現の面で高い志を持ったプロジェクトに熱心で、クリエイターの意図とビジョンに忠実であることにこだわり、クリエイティブな才能がその可能性を最大限に発揮できるよう、支援している。 

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シーネ・ビュレ・ソーレンセン

|プロデューサー|

『アクト・オブ・キリング』(14)、『ルック・オブ・サイレンス』(16)のプロデュースで2度オスカーにノミネートされ、両作品でシネマ・アイ・オナーズを受賞。2016年に『ルック・オブ・サイレンス』で全米製作者組合賞にノミネートされた。1998年よりプロデューサーとして活動。1998年SPOR Mediaで活動を開始し、Final Cut Productions ApSに移籍。2004年、Final Cut for Real ApSを共同設立。南アフリカ、デンマーク、スウェーデン、ジンバブエ、セネガル、タイ、インドネシア、コロンビア、アルゼンチンでドキュメンタリーを製作。1998年、デンマークのロスキレ大学にて国際開発学とコミュニケーション学の修士号を取得。2003年に欧州共同制作コースEURODOC、2010年にEAVE、 2018年にACEを受講。2014年にRoos賞と呼ばれるデンマークのドキュメンタリー賞と、デンマーク監督協会よりIB賞を受賞。また、The Timbuktuと呼ばれるデンマークの賞も受賞している。 

ヤヌス・ビレスコフ=ヤンセン

|編集|

1970年代からデンマークを代表する編集者の一人。長編映画、ドキュメンタリー、短編映画を手がける。代表的な劇映画にニルス・マルムロス監督作『Boys(原題)』(97)、『The Tree of Knowledge(原題)』(1981)など。ビレ・アウグスト作品の編集者として、アカデミー賞を受賞した『ペレ』(87)、パルムドールを受賞した『愛の風景』(92)、『サイレント・ハート』(14)、『幸せな男、ペア』(18)などを手掛けた。また、アカデミー賞にノミネートされた『偽りなき者』(13)、ベルリン国際映画祭の受賞作『ザ・コミューン』(16)、トマス・ヴィンターベア監督作『アナザー・ ラウンド』(20)なども手掛けている。著名なドキュメンタリー作品には、サミ・サイフ監督とフィー・アンボ監督によるIDFA受賞作Family(原題)』(01)、オスカーにノミネートされたアンドレス・オステルガード監督作『ビルマVJ 消された革命』(08)、ジョシュア・オッペンハイマー監督作『アクト・オブ・キリング』(12)、ヤンス・フォード監督作『ストロング・アイランド』(17)、リセ・ビルク・ペデルセン監督によるサンダンス映画祭の受賞作『Putin’s Kiss(原題)』(12)などがある。ユネスコを通じて、the initiative Voices of the worldと共に働き、絶滅の危機に瀕している言語の保護に取り組んでいる。デンマーク映画への多大な貢献が評価され、Danish Bodil名誉賞を受賞。 

ケネス・ラデケア

|アニメーション監督|

Sun Creatureの共同設立者兼監督。アニメーター、ストーリーボード・アーティスト、キャラクター・デザイナーとして多彩なスキルを駆使し、ユニークな世界観と没入感のあるストーリーテリングを実現。視覚言語において熟練の技術を持つ。ニュアンスと表情豊かなキャラクター、壮大な物語、細部への卓越したこだわりの世界観で観客を魅了する。登場人物はリアルな感情を伝え、物語が展開していきクライマックスに至るまで観客の目を離さない。強い決断力を持ち、大成功を収めた作品を制作・監督してきた。ネットで公開されるや否や大反響を呼んだ『The Reward(原題)』や『Tales of Alethrion(原題)』、そしてSun Creature初の長編映画となった本作『FLEE フリー』のアニメーション監督を務めた。静寂と重厚なアクション、そしてコミカルで軽快なトーンとダークな世界観を見事に両立させた作品を発表している。この緊張感とユニークさのコントラストにより、手掛ける作品は非常に喚起的で、味わい深いものとなっている。 

ジェス・ニコルズ

|アートディレクター|

数々の賞を受賞しているアートディレクターであり、プロダクションデザイナー。個人レベルでの行動と内省を促すような情熱を持ち、示唆に富むプロジェクトに取り組んでいる。クリエイターやディレクターと密接に連携し、意味深い世界観の構築と没入感のあるカメラワークにより、プロジェクトの根幹を引き出すことを得意とする。キャリアをスタートさせた当初から、作品を国際的な批評家たちに認められ、賞賛されてきた。短編アニメーション『Tsunami(原題)』でアートディレクターとしてデビューし、2015年のカンヌ国際映画祭のCinéfondation Selectionに出品。『FLEE フリー』でSun Creatureに参加し、アニメーション・ドキュメンタリーのアートディレクターを務め、2020年のカンヌレーベルに選出された。過去にはネットフリックスやパッション・ピクチャーズなどをクライアントに持つ。現在はSun Creature Studiosのアートディレクターとして、カートゥーンネットワークの「The Heroic Quest of The Valiant Prince Ivandoe(原題)」のシーズン2を手掛けている。 

ウノ・ヘルマーソン

|音楽|

スウェーデンの作曲家、ミュージシャン。「THE BRIDGE/ブリッジ」シリーズ(11~18)、『アルマジロ アフガン戦争最前線基地』(10)、『特捜Q 檻の中の女』(13)、『特捜部Q キジ殺し』(14)、『モンスター・エージェント ネリーの奇妙な冒険』(20)など、これまで70作品以上の映画音楽を手掛けている。本作でアヌシー国際アニメーション映画賞の最優秀オリジナル楽曲賞、デンマークのロバート賞最優秀作曲賞を受賞。 

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MUSIC

劇中楽曲

テイク・オン・ミー
a-ha
(TAKE ON ME / A-HA)

THE DREAM
DREW J. LERDAL AND MOLLY
DEAN

TE CANTO
CARLOS PEREZ MARIN

カリンカ
ホアキン・ガルシア
(KALINKA / JOAQUIN GARCIA)

SARZAMIN-E-MAN
ELAHA FAIZ

ホイール・オブ・フォーチュン
エイス・オブ・ベイス
(WHEEL OF FORTUNE / ACE OF
BASE)

ふたりのときめき
ロクセット
(JOYRIDE / ROXETTE)

ヴェリディス・クオ
ダフト・パンク
(VERIDIS QUO / DAFT PUNK)

ブリーズ・イン
ロウ・ロアー
(BREATHE IN / LOW ROAR)

ヘルプ ミー
ロウ・ロアー
(HELP ME / LOW ROAR)

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