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コメント

孤独を強いられた時、私たちの魂に何が起こるのかをこの映画は教えてくれる。
今年見た映画の中で、最も感動した作品。涙が出た。

ポン・ジュノ

映画監督/『パラサイト 半地下の家族』

素晴らしい映画は人を立ち止まらせ、考えさせる。
この映画は愛で出来ているのだ。

アルフォンソ・キュアロン

映画監督/『ROMA/ローマ』

『FLEE フリー』がアニメーションを芸術として発展させたことをとても嬉しく思う。

ギレルモ・デル・トロ

映画監督/『シェイプ・オブ・ウォーター』

『FLEE フリー』は形相的かつ最も本質的な人間のレベルにおいて、私たちの物の見方の可能性を広げてくれる。想像力は思いやりの重要な鍵であるという真実を表現した、これほどにエキサイティングな映画は今年ほかにないだろう。

ギャレット・ブラッドリー

映画監督/『タイム』

驚くべきストーリーテリング。
美しく、素晴らしい映画だ。

アリ・フォルマン

映画監督/『戦場でワルツを』

並外れたこの映画がオスカーの多くの部門で認められ、とても嬉しく思う。
沢山の人がこの作品を知り、言葉を広めることを願う。

トム・ムーア

映画監督/『ウルフウォーカー』

『FLEE フリー』ほど政治的に有意義で、勇敢であり革新的な映画は稀だ。
人間としての経験の核心に迫る、故郷と居場所を描いた奥深い作品だ。

リズ・アーメッド

俳優/ラッパー/『FLEE フリー』エグゼクティブ・プロデューサー

私たちは難民危機について常に耳にしているが、あまりの凄惨さに、麻痺してしまいそうだ。
私たちが行動を起こし、彼らを助けるためには、話し合いをする必要があることは明らかだ。

ニコライ・コスター=ワルドー

(俳優/『FLEE フリー』エグゼクティブ・プロデューサー)

柔らかなタッチのアニメーションは監督が主人公・アミンに対して抱く親しみを着実に観客と共有する、その最良の方法となっている。その人の生い立ちからセクシュアリティまでを知るうちに、理不尽への怒りと未来への祈りがないまぜになった感情を抱かずにはおれない。「今まさに見るべき映画」であることは間違いないが、それ以上に「他者を知ること」についての普遍的な作品でもある。

濱口竜介

映画監督/『ドライブ・マイ・カー』

故郷から切り離された人々の苦難は、雨風しのげる場所を見つければ終わるわけではない。その途方もなく長い道のりを照らすのが、この映画の力だ。

安田菜津紀

認定NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト

故郷を奪われたものたちはどう生きていけばいいのか?何処に向かえばいいのか?アニメとも実写ともドキュメンタリーとも違う難民たちの魂の記憶。本作は我々の胸を深く抉り、終わりのない“旅路”を共有する。今だからこそ観るべき、いつまでも胸に刻むべき映画。

小島秀夫

ゲームクリエイター

本作が示している現実は、人が構築してきた社会システムが宗教もふくめて、想像以上に人に過酷であるという事実をむき出しにしている。ここまで酷いのかという現実は、アニメ主導の構成でなければ公開できなかっただろう。
その意味で見るべき作品ではあり、知るべき現実である。
その意味でいえば、日本と言う国は楽園であると教えられる。

富野由悠季

アニメーション監督

余りに過酷な歩みの先、彼が辿り着いた「場所」の温もりに涙が溢れた。私もその「場所」の一部でありたい。

小川彩佳

「news23」メインキャスター

今日も暗闇の中で過ごしている人たちがいる。
思うことしかできない後ろめたさを抱えながらも、思うことをやめたくない。

武田砂鉄

ライター

「難民」という二文字の背景に、数えきれない人のかけがえのない時間があることに心が揺さぶられた。

遠藤まめた

LGBTユースの居場所にじーず代表

世界中の「アミン」や「アミナ」たちが悲鳴も上げられずに隠れている。
悲鳴を上げたら殺される。「逃げる」ことができるのは、それだけでも幸運な者たちなのだという、とんでもない不幸がこの世界にいまも現存している。

北丸雄二

ジャーナリスト・作家

故郷とアイデンティティを失ったアミンが自分を取り戻していく旅路。生きることの意味を私たちに問いかける。

根本かおる

国連広報センター所長

なんという境遇、なんという人生、なんという映像。この映画がさらにタイムリーになってしまった現実で、それでも人々の安全を願うために。

荻上チキ

評論家・ラジオパーソナリティ

語ること。それはきっと、ここにいる自分を救う。語り継ぐこと。それはきっと、どこかの誰かを救う。
語り合うこと。それはきっと、わたしとあなたをもう一度出逢い直させる。

児玉美月

映画執筆家

誰も好き好んで難民になる人はいません。想像を絶するほど悲惨なその体験は淡々と語られるからこそずしっと刺さります。
日本でも、「避難民」と言い換えずにもう少し受け入れることができないものでしょうか。

ピーター・バラカン

ブロードキャスター

そこがアフガンであれロシアであれデンマークであれ、この映画では抑圧は常に国家暴力と関わり、同性への思慕は希望として機能する。

清水晶子

東京大学 教員

なぜ僕はここにいるのか? それは当たり前ではなく、幾つも可能性の瞬間の積み重ねだとアミンが教えてくれる。

ダースレイダー

ラッパー

「ずっといていい」故郷のある私にも、この映画について言えることがあるとすれば、アニメーションでも、だからこそ、恐ろしいほど伝わる重み、辛さを、どう抱えるか今悩んでいる。

イシヅカユウ

女優、モデル

アミンを追い詰めたのは母国の危険だけではない。
彼の孤独の意味を、彼がずっと語り出せなかった理由を、私たちは知る必要がある。

望月優大

ライター

国と家族の庇護を失った孤独に加え、クィアでもある主人公の声は、真摯で愛があり、忘れがたい。

山村浩二

アニメーション作家・絵本作家

誰かを想って苦しみ、誰かを想って救われる。愛の気高さを教えてくれる映画でした。

太田尚樹

LGBTエンタメサイト「やる気あり美」編集長

故郷を失う/奪われるということが、その人に何をもたらすかを、アミンは静かに語り出す。アニメーションでしか描けない現実を見せてくれる、唯一無二の映画。

ふくだももこ

映画監督/『おいしい家族』

自分とは何者か—その真実を他者と分かち合う勇気と恐怖、希望を捉えた瞬間に涙が溢れる。愛は知に宿ることを裏付けていたから。

とんこつたろう

ラジオパーソナリティ

不幸にもタイムリーなトピックになってしまった『FLEE フリー』はアニメーションを用い、終わりなき戦争の物理的、精神的な壊滅的犠牲を捉え、亡命者の危険な物語を際立たせている。

OBSERVER

スリリングで見事なサバイバルストーリー

indiewire

胸が張り裂けそうなほど感動的で、忘れがたい。

VOX

映画制作における偉業であり、映画祭シーズンのその後もずっと語り継がれるだろう。

Harper's Bazaar

ゲイであるアミンのアイデンティティを通して高揚を得ることが出来る、勝利のクィアストーリーだ。

The Daily Beast

国を離れることによる消えないトラウマを、親しみを持って描いた、今年最も人道的な映画のひとつだ。

Los Angeles Times

故郷とは。自分とは。愛する人にも話せなかったというアミンの孤独が、強く心に刺さって抜けない。
日常を守るためのアニメーションは、かけがえのない表現となって彼の声を届けた。
今日も世界中に故郷を探し求める人々が溢れている。アミンと監督が電車で出会ったように、私たちのすぐそばにも。

川和田恵真

映画監督/『マイスモールランド』

※順不同・敬称略