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エリザベス・ロー
監督、プロデューサー、撮影監督、編集

香港で生まれ育ったローは、後にアメリカへ渡り、ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・アーツで美術学士号を取得。卒業後にはスタンフォード大学で美術学修士号を取得している。

2015年には、Filmmaker Magazine「インディペンデント映画界の新人25選」の一人に選ばれ、同年、カンヌライオンズ「2015 Saatchi & Saatchi New Directors' Showcase」でも取り上げられた。また2018年、ニューヨーク映画祭アーティストアカデミーに選ばれ、2019年にはロカルノ映画祭のフィルムメーカーズアカデミーに選出されている。過去作は100以上の映画祭で上映されており、サンダンス映画祭、トライベッカ映画祭、Hot Docs、トゥルーフォールス映画祭、BAMシネマフェスト、ニューヨーク・タイムズ「オプ-ドックス」、PBS「POV」などで紹介されている。

短編映画の監督作としては『Hotel 22 (原題)』(15)、『Bisonhead (原題)』(16)、『Mother's Day (原題)』(17)、『The Disclosure President (原題)』(16)、『Notes from Buena Vista (原題)』(16)、『Treasure Island(原題)』(14)、『Last Stop in Santa Rosa(原題)』(13)がある。2017年には短編映画集が、『エリザベス・ロー短編集(日本未発売)』としてDVD化され、世界各地の教育機関や図書館向けにリリースされた。本作『ストレイ 犬が見た世界』は、ローの長編映画デビュー作となる。

シェーン・ボリス
プロデューサー

ボリスはアカデミー賞にノミネートされた経験を持つプロデューサーであり、従来の形式の限界を押し広げるような映画に注力している稀有な存在として、映画界に名をしらしめている。これまでに手掛けた作品は、サンダンス、SXSW、ロカルノなどの映画祭でプレミア上映され、世界各地で劇場公開されている。また、Netflixなどのストリーミングプラットフォームや米国公共放送サービスなどの仕事も多い。
Netflixオリジナル作品の『ブラジル-消えゆく民主主義-』は、放送映画批評家協会賞、ゴッサム・インディペンデント映画賞、IDAドキュメンタリー賞、アカデミー賞にノミネートされ、ニューヨーク・タイムズ紙では、2019年のベスト10映画のひとつに挙げられている。

また、ゴールデンゲート賞を受賞した『The Seer and The Unseen (原題)』をプロデュースし、『Walden: Life in the Woods (原題)』の脚本を手掛けた。その他の作品には、『All These Sleepless Nights (原題)』(サンダンス映画祭最優秀監督賞受賞)、『Olmo and the Seagull (原題)』(リオデジャネイロ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞)、『Fuck for Forest (原題)』(ワルシャワ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞)などがある。

近年インパクト・パートナーズ社のプロデューサー・フェローとなり、DOC NYCにおいてドキュメンタリー界で活躍する「40歳以下の40人」の一人に選ばれた。オーバリン大学で学士号、ニューデリーのジャワハルラール・ネルー大学で修士号を取得している。

アーンスト・カレル
音響デザイナー

電子音響音楽、マルチチャンネル・インスタレーションやパフォーマンスのための実験的ノンフィクション・サウンド、映画やビデオなどフィクション作品のための音響制作など、音に関わる仕事を手掛ける音響デザイナー。近年のソロプロジェクトは、未加工のロケーション・レコーディングを用いて編集、作曲され、これらをアナログ・エレクトロニクスと組み合わせ、アブストラクトとドキュメンタリーの間を行き来するような楽曲を作り上げている。最近の作品はアムステルダムのソニック・アクツ、モントリオールのオボロ、ニューヨーク州トロイのEMPAC、ベルリンのアーセナル、そして2014年のホイットニー・ビエンナーレなどで披露されている。また、ヘレン・ミラとコラボレーションしたインスタレーションは、ボストンのガードナー美術館、リスボンのカルチャーゲスト、ベルリンのクンストヴェルケ現代美術センター、ストックホルムのオーディオラマ、ケンブリッジのマサチューセッツ工科大学リスト・ビジュアル・アーツ・センター、2012年のサンパウロ・ビエンナーレで展示された。視聴覚アートのコラボレーションとしては、「Expedition Content」(ヴェロニカ・クスマリャティとの共作)、「Ah humanity!」(ルシアン・キャスティン=テイラー、ベレナ・パラベルとの共作)、「Single Stream」(トビー・リー、パヴェル・ボシュタジックとの共作)がある。2006年から2017年まで、ハーバード大学の感覚民族誌学研究所を運営し、『The Iron Ministry(原題)』、『マナカマナ 雲上の巡礼』、『リヴァイアサン』などの映画の音響を制作している。ハーバード大学とペンシルベニア大学の実験的民族誌センターの両方で、音響民族誌の実践的コースを教えている。

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