NAZA ナザ
- 近日公開
- 2026年10月24日公開
原題:NAZA
2026年/イギリス/ヘブライ語、英語/配給:トランスフォーマー
©The Guardian 2026
『関心領域』監督ジョナサン・グレイザー製作総指揮
『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』イスラエル監督チームが
ガザ民間人虐殺の真相を暴く 衝撃の告発ドキュメンタリー
「ガザの標的1人の殺害に、500人の“NAZA=民間人の巻き添え”が承認されていた」
イスラエル軍関係者24名の証言が浮き彫りにする、現代の〈虐殺を可能にするシステム〉
2023年10月7日のハマスによる襲撃をきっかけに始まったイスラエルによるガザへの攻撃で、ガザでの犠牲者は7万3千人以上にのぼる。その大半は民間人だ。イスラエル軍は表向きには「民間人の犠牲は最小限に努めている」と主張するが、実際には民間人に被害が及ぶことを組織的に承認したうえで大規模攻撃を遂行していた——
本作は、夜の暗闇の中、テルアビブのとある建物の屋上でイスラエル人ジャーナリストのユヴァル・アブラハームとラヘル・ショールがイスラエル軍の兵士や諜報員24名に極秘インタビューを行い、ガザで行われている民間人虐殺について「どのような指令を受けたのか?」「何をしたのか?」と証言を引き出していくドキュメンタリーだ。
ガザ地区の監視や遠隔攻撃に直接関与した経験を持つ証言者たちは、イスラエル当局に特定されれば報復を受ける危険があるため、匿名でインタビューに応え、その声や姿形には最新技術によるデジタル処理が施されている。
ひとりひとりの言葉から浮かび上がってくるのは、彼らがどのようにして何万人もの民間人の殺害に加担したのか、なぜそれができてしまったのか——その背後にある、イスラエル国家が組織的に作り上げた<虐殺のシステム>だ。
タイトルの「NAZA」とは、イスラエル軍が「標的」であるハマスの構成員を攻撃する際に、犠牲になると予測する「民間人の巻き添えの数」を表す軍事用語だ。犠牲を人数ではなく「NAZA」と値を置き換えることで、彼らをひとりの人間としてではなく「数字」や「図形上の点」として認識し、実行者である兵士たちが攻撃任務を作業のように遂行できるように「システム化」していることが本作で明かされる。
監督のふたりは、「私たちはイスラエル人の映画製作者でありジャーナリストであるという立場から、ある使命感を持ってこの映画を制作しました。それは、私たちの国イスラエルが行っている、パレスチナ民間人の大量虐殺の背後にある「システム」を検証しなければならないというものです」とその決意を語る。
本作がヴェネチア国際映画祭で最も大きな注目と喝采を集めた作品となった初上映からわずか2日後、イスラエルのネタニヤフ首相は本作と監督たちを苛烈に非難する動画をSNSに投稿。「国家に対する反逆」だとして彼らの国籍剥奪を表明するという異例の行動に出た。さらにこの発表の後間もなく、監督の両親が住むイスラエルの家には数十人の暴徒が押し寄せるという事態にまで発展。彼らに対する脅迫はますます過激化している。
それに対し、監督ふたりは「イスラエル政府による国籍剥奪の脅迫や殺害予告は、私たちの決意を変えるものではなく、映画を止めるものでもありません。連帯を示してくれた仲間たちに感謝するとともに、近いうちに世界中で『NAZA ナザ』が見られることを望んでいます」と語る。
彼らの意志に応えるように、『戦場でワルツを』の監督アリ・フォルマンをはじめとするイスラエル人の映画作家たちや、『オールド・オーク』の監督ケン・ローチ、『アクト・オブ・キリング』の監督ジョシュア・オッペンハイマーら多数の映画人が監督ふたりを支持する声明を出し、連帯の輪は大きく広がっている。
本作は、「ここで明かされる真実が今すぐに、ひとりでも多くの人に届くべきだ」というジャーナリズムの観点から、The Guardianのウェブサイトで11月下旬(日時の詳細は未発表)から全編無料で配信される。
しかし、本作の製作陣の「力強い作品です。スクリーンで観る価値がある」という意向を汲み、日本でも可能な限りの最速となる10月24日(土)より異例の超緊急公開が実現した。













