レッド・ロケット
- 発売中
- 2023年9月22日DVD&Blu-ray
- 2023年4月21日公開
原題:Red Rocket
2021年/アメリカ/英語/130分/シネスコ/カラー/5.1ch/R-18+
©2021 RED ROCKET PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
人生は、スウィートだ。
有害なほど利己的で、破壊的にナルシスト。
落ちぶれた元ポルノスターが夢見る大迷惑なサクセスストーリー。
A24北米配給!アカデミー賞©にノミネートされた『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』で全世界の映画ファンから熱狂的支持を集めたショーン・ベイカー監督の新境地。
『タンジェリン』『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』など、アメリカ社会の「声なき声」を掬い上げ丁寧に描くことに定評のあるショーン・ベイカー監督がパンデミックの最中少数精鋭のクルーで作り上げたのは、ご都合主義でうすっぺら、口先だけの元ポルノスターを主役とした、監督のキャリア中最も想定外の本作だった。主演は、過去のポルノ出演映像が流出したことで一時は表舞台から姿を消していたこともあるなど、マイキー役とリンクするかのようなスキャンダラスな経歴を持つサイモン・レックス。カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映されるやいなや彼の熱演は大きな話題を呼んだ。周りを固めるのは、舞台女優のブリー・エルロッドと、地元テキサスに暮らす演技未経験の人々、そして、LAの映画館のロビーでベイカー監督にスカウトされたストロベリー役のスザンナ・サン。本作が初の長編映画出演となるサンは、「次なる大物」として数々のメディアで大きく取り上げられ、注目を集めている。 「物語が本当に起こる場所で撮りたい」という監督の意図のもと、起用されたのはテキサス出身の撮影監督で、『イット・カムズ・アットナイト』や『WAVES/ウェイブス』などトレイ・エドワード・シュルツ監督とのタッグで知られるドリュー・ダニエルズ。テキサス特有の色、湿度、土っぽさを表現するため16mmフィルムを使用し、粗削りでありながらも美しくエモーショナルな景色を映し出している。





















COMMENT
一回目、まいったな、全然まともな人いないじゃんと頭を抱えた。
二回目を見たら工場の煙のたなびく空がまぶしいくらいに美しかった。
三回目、最後の主人公の表情で涙が出て来たけど、何に涙したのか自分でもわからない。
内田春菊(漫画家)
マイキーのこと、俯瞰で見ていられない。
多用されるズームインショットに首根っこを掴まれて、いつの間にか応援してしまう。やだやだ。
大九明子(映画監督)
16mmで撮られたちっぽけな男のちっぽけなサクセスストーリー!!
好きになって嫌いになって好きにさせる、なんて魅惑的な映画なんだ!
柿沼キヨシ(映像作家/おまけの夜の人)
日本とアメリカ、ポルノとAVの違いはあれど、同じ裸を仕事にする身、しかも旬を過ぎたロートル監督兼男優としては、イタい話でした。
それでもマイキー頑張れよ、と見ていたら、えらいことになりました。ああ、イヤだ…
でも、最後にもう一発当てて欲しいですけどね、マイキーには。
カンパニー松尾(AV監督)
いわゆる“有害な男性性”に満ちあふれている……のだけど、「正しさ」では太刀打ちできない業や生命力が描かれていて、笑わせられ、圧倒され続けた130分でした。
清田隆之(文筆業・桃山商事代表)
ダメダメ男のダメダメ奮闘記。
それを好意的に観ることになろうとは!
最後の最後までダメダメ過ぎるこの脳天気さは、“苦さ”を超越した渇いた“甘さ”を分泌する。
テキサスもドーナツも好みではないが、この圧倒的ダメダメ人間讃歌には、自分でも納得がいかないくらいにヤラれてしまう。
やっぱり、ショーン・ベイカー監督は、僕の好物なのかもしれない。
小島秀夫(ゲームクリエイター)
ストレートな展開なのに、ずっと虚無感がある。
それを作り出すのは一体何なのか。1つの問いが充満し続けていた。
武田砂鉄(ライター)
映画はときに、絶対に愛せないはずの人を熱烈に愛させる。
私たちが、マイキーという“最悪な男”にいつしか歪んだ愛情を抱いてしまうように。
月永理絵(ライター、編集者)
AV男優やホストやAV監督や夜職のキャッチ(スカウトマン)になろうとしてる人は、なる前に絶対に観といたほうがいい。
AV女優やキャバ嬢や芸能人や風俗嬢になりたい人も、かならず将来この男に実際に会うことになるから、会う前に観ておかなければならない。
それはさておき映画としても傑作でした。
二村ヒトシ(AV監督/元AV男優)
最初から最後までなにひとついいところがないのになぜか憎めない。
清々しいほどにクズな男のチ〇ポバカ一代
深爪(コラムニスト)
夢や希望から遠い、社会の周縁に生きる人たちを、こんなにも愛おしく、馬鹿らしく、魅力的に写す映画はほかにない。
溝呂木一美(ドーナツ探求家&イラストレーター)
主人公マイキーはアンチ・ヒーローなんかじゃない。
彼の最低な面を映画は隠さない。
でも悪びれない彼の不思議な魅力も隠さない。
あらゆる人の中に潜む輝きをすくいとって肯定する、ショーン・ベイカーの映画はいつも人間讃歌だ。
山崎まどか(コラムニスト)
サイテー・滑稽・情けない!
ブレッソン流キャスティングとファンシーなシネマカラーで包み込んだ(非)喜劇。
山村浩二(アニメーション作家・絵本作家)