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ビヨンド・ユートピア 脱北

発売中
2024年11月1日DVD
2024年1月12日

原題:Beyond Utopia

2023年/アメリカ/英語・韓国語ほか/115分/ビスタ/カラー/5.1ch/G

©TGW7N, LLC 2023 All Rights Reserved

総移動距離12,000キロ、4つの国境を越え、50人以上のブローカーが協力
死と隣り合わせの瞬間をカメラが捉えた、ドキュメンタリー史を激震させる慟哭と緊迫の115分!

2023年サンダンス映画祭にて開催直前までシークレット作品として詳細を伏せられてきた1本のドキュメンタリーが、世界中から集った映画ファンや評論家、映画関係者達を震撼させた。それが北朝鮮脱北者の過酷な旅の実態が生々しく記録された恐るべき、そして映像的にも非常に貴重な作品『Beyond Utopia』である。

1949年9月の建国以来、70年以上にわたり北朝鮮社会を支配してきた金日成の一族は、国家を閉鎖された状態に保ってきた。北朝鮮に住む人々はそこが「地上の楽園」だと信じ、最高指導者である金一族を神と同等の存在として敬い慕う。しかし、一糸乱れぬ壮大なマス・ゲームや、華々しい軍事パレードの裏側で、ナチスのアウシュビッツやソ連のグラーグを模した強制収容所の存在、密告や拷問、処刑、飢えや貧困といったおぞましい人権侵害の数々が報告されている。

この映画の中心となるのは、祖国北朝鮮を離れいくつもの国境や川、険しい山岳地帯を超えて危険な旅に乗り出す2人の幼い子どもと80代の老婆を含む5人の家族、国に残して来た子どもとの再会を切望する母親、そして、自由を求める彼らを強い使命感をもって支援する人々だ。

脱北者にとって祖国を離れることは、悪徳ブローカーによる搾取の可能性だけでなく、捕らえられれば厳しい刑罰や場合によっては処刑されるなど、大きな危険をはらみ、残された家族も報復にさらされる可能性がある。しかし、そのようなリスクを冒してまでも、彼らには国を去らなくてはならない理由があるのだ。
ロ一家は親戚が脱北したために、彼らも警察から嫌疑をかけられ、いつ強制収容所に送られてもおかしくない危機的な状況に陥っていた。幼い子供2人と80代の老婆を含む一家5人での脱北は、実に50人以上のブローカーが協力し、移動距離1万2,000キロメートルに及ぶ決死の脱出ミッションだ。中国の山間部をさまよい、ベトナムのジャングルを抜け、闇にまぎれてラオスの川を渡る。本作では、最終目的地である韓国への旅が確約されるタイに至るまでの危険な道程が克明に記録される。スマートフォンや折りたたみ式携帯電話で撮影された映像は生々しく、いつどんな形で生死の分かれ目が訪れてもおかしくない、これ以上ないほどのスリルと危険に満ちている。
また、韓国へ亡命した母が北朝鮮に残る息子を呼び寄せようと奮戦するが次第に悲劇的な状況へ追い込まれていく様子や、自らの身の危険を犯してまで人道的活動を続けるキム牧師が抱えた秘密など、フィクション映画でも描くことのできない、想像を絶する人間ドラマが展開していく。
 本作を手掛けたのは、戦争で荒廃したコンゴで性暴力を受けた女性達を保護するために設立された団体「シティ・オブ・ジョイ」の活動を追ったNetflixドキュメンタリー『シティ・オブ・ジョイ~世界を変える真実の声~』にて高い評価を得たマドレーヌ・ギャヴィン監督。また多数の著作を持ち、世界に北朝鮮の実体と祖国への想いを伝え続けるイ・ヒョンソを始め、数多くの脱北者やその支援者達が登場する。
 楽園と信じた場所から人々はどのような想いで、外の世界に逃れていくのだろうか。そこには恐怖や憎しみと同時に祖国への郷愁や愛情も存在する。本作を観れば、難民となり生きる場所を探して必死に荒野をさまよいながらも、家族や友人を労る北朝鮮の人々の素顔が我々と全く変わらないことに気が付くだろう。
自由とは何か、楽園はどこにあるのか――深く心に訴え、観る者に強く問いかける本作は、サンダンス映画祭で圧倒的な支持を得てUSドキュメンタリー部門の観客賞を受賞。現時点(10/11)における全米批評家サイトRottenTomatoesのメーターは100%という高評価を記録しており、10月23日の全米公開を控えてすでに各映画メディアや評論家の間では2023年のベスト・ドキュメンタリーの呼び声高く、アカデミー賞ドキュメンタリー部門での受賞も有力視されている。

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STORY

生きて、また会いたいーー。
韓国で脱北者を支援するキム・ソンウン牧師の携帯電話には、日々何件もの連絡が入る。これまでに1000人以上の脱北者を手助けしてきた彼が直面する緊急のミッションは、北朝鮮から中国へ渡り、山間部で路頭に迷うロ一家の脱北だ。幼い子ども2人と80代の老婆を含めた5人もの人たちを一度に脱北させることはとてつもない危険と困難を伴う。キム牧師の指揮の下、各地に身を潜める50人ものブローカーが連携し、中国、ベトナム、ラオス、タイを経由して亡命先の韓国を目指す決死の脱出作戦が行われる――。

CREW&CAST

CREW
監督・編集
マドレーヌ・ギャヴィン

サンダンス、トロント、ベルリン、カンヌなどでプレミア上映された、受賞歴のある劇映画やドキュメンタリー映画の編集を手掛け、コンゴ民主共和国東部の革命の中心地についてのNetflixドキュメンタリー『シティ・オブ・ジョイ~世界を変える真実の声~』では監督・編集を務める。 また、コロンビア大学芸術学部の映画学校で教鞭をとり、映画芸術科学アカデミーの会員でもある。

プロデューサー
ジャナ・エデルバウム

ブラウン大学を卒業後、映画業界に進む前はロンドンで投資銀行家として数年間働いていた。これまでに手掛けた作品は『チェイシング/追跡』(09)、『大いなる遺産』(12) やDisney+で配信され高く評価されたイディナ・メンゼルのコンサート・ドキュメンタリー映画『イディナ・メンゼル:マディソン・スクエア・ガーデンまでの道のり』(22)などがある。2006 年にフィクションとドキュメンタリーの長編映画、テレビプロジェクトを開発、制作する制作会社アイディアル・パートナーズを設立。バリー・ジェンキンスが監督する予定の振付師アルビン・エイリーの伝記映画などが控えている。

プロデューサー
レイチェル・コーエン

ニューヨークを拠点とする独立系映画プロデューサー。Artisan Entertainmentに勤務していた時に、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(99)の買付を行った。 2007 年からアイディアル・パートナーズの制作責任者を務めている。これまでにプロデュースした作品は『イディナ・メンゼル:マディソン・スクエア・ガーデンまでの道のり』(22)や『House of Z(原題)』(17)など。バリー・ジェンキンス監督の新作にジャナ・エデルバウムと共に携わる予定だ。

プロデューサー
スー・ミ・テリー

元CIA分析官、元戦略国際問題研究所 (CSIS) の韓国上級研究員などを経て政策研究機関「ウィルソン・センター」の朝鮮史・公共政策センター長を務めた経歴を持つ。CIAでは韓国問題の上級分析官を務め (01~08 )、そこで数百件の諜報評価を作成した。 2008 年から 2009 年にかけては、ジョージ・W・ブッシュとバラク・オバマの下で国家安全保障会議の韓国、日本、海洋担当局長を務め、韓国と日本に対する米国政府の政策を策定、調整、実施した。 2009 年から 2010 年までは、国家情報会議で東アジア担当国家情報副官を務めた。その後は戦略国際問題研究所やコロンビア大学ウェザーヘッド東アジア研究所で上級研究員を経験するなどして、現在も北朝鮮、韓国、日本が関与する国際政治の専門家として活躍している。

アニメーション
岩﨑宏俊

1981年茨城県生まれ。2019年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現領域博士後期課程を修了。博士(美術)。ロトスコープを用いたアニメーション作品を中心にこれまで多数の展覧会や映画祭に参加するなど美術と映画の領域を越境して作品発表を行う他、コミッションワークも多数手がけ、THE ONE SHOW、NYADCなどでも賞を受賞。また、2022年より新千歳空港国際アニメーション映画祭のプログラミングチームの一員としても活動している。

COMMENT

この映画を通じて多くの人々に事実を知ってもらいたいと思い、出演を決めました。
映画を見た皆さんが北朝鮮に取り残された人々や分断された家族に心を重ねて頂き、国際社会に訴える手伝いをして頂けたら幸いです。

リ・ソヨン(ニューコリア女性連合 代表/本作出演者)

見ながら時おり思う。これはフィクションではないのか。
もちろん違う。ドキュメンタリーだ。
でもなぜこの映像が撮れるのか。なぜこの瞬間が撮れたのか。
観終えて思う。今の北朝鮮の多くの人たちの苦悩を。
分断に責任ある国で生まれた自分にできることを。

森達也(映画監督)

脱北のプロセスという、普通は撮れるはずのないものが撮れていて、手に汗握った。
脱北者だけでなく、作り手の執念をも感じる。

想田和弘(映画作家)

逃げるも残るも地獄なのが、脱北物語。
ただ、5人家族が牧師の助けで国境を超えた時、それは、祈りの物語に変わった。

坂上香(ドキュメンタリー映画監督)

ミサイルや核開発ではない、もう一つ北朝鮮の“真実”がここにはある。
12000キロもの「地下鉄道」を命懸けで突破しようとする人々のことを、私たちは忘れてはいけない。

浜田敬子(ジャーナリスト)

人は誰にも生きる権利がある。
飢餓と抑圧からの決死の脱出をこれほどまでリアルに描いたドキュメンタリーは他に例がない!

辺真一(ジャーナリスト)

現代史に残る佳作だ。生命の危険を犯して「祖国」を捨てる「脱北者」たち。
その言葉を知っていても、私たちの多くは、生身の彼らの素顔と肉声を知らない。

有田芳生(ジャーナリスト)

コロナを経て世界は変わった。
当然、彼の国を取り巻く状況も変わった。
従来の情報だけで「脱北」を知った気になっているほど衝撃が大きい。
そして、本作がドキュメンタリーであることが余計に胸を締め付けてくる。

丸山ゴンザレス(ジャーナリスト)

押し寄せる息をのむ映像に胸の震えが止まらない。
決死で理想郷を抜け出したさきに、理想郷は訪れない。
宿命に戦慄する。

五百旗頭幸男(ドキュメンタリー映画監督・記者)

4つの国境を決死で越える脱北者一家と撮影クルー、過酷な逃避行を随伴するブローカーと支援者の“アンダーグラウンド・レイルロード”。
脱北の過程を初めて詳らかに捉えた、自由を目指す人々の戦慄のドキュメンタリーだ。
まさに今までに観たことがない映画!

中川敬(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン)

脱北路1万2000キロへの密着撮影はもう絶後だろう。
同時代を生きる隣人が嘗めている辛苦と恐怖、それを強いる不条理の正体に迫った115分。観て欲しい。

石丸次郎 いしまるじろう(ジャーナリスト/アジアプレス)

「地獄」「狂気」…。筆舌に尽くし難い情景がスクリーンに滲む。
命からがら脱北する老女の、その口から出る虐政崇拝…。
本作が描き出す「楽園」の正体に戦慄する。

阿武野勝彦(ドキュメンタリー・プロデューサー)

『地上の楽園』。1950年代、在日朝鮮の人たちは、この言葉に未来を夢みた。
今なお、そこからの脱出に、命を賭ける!

秦 早穗子(映画評論家)

知らなかったほうが幸せだったかもしれない。
でも知ってしまったからには、行動したい。

キニマンス塚本ニキ(翻訳者・ラジオパーソナリティー)

観ていて何より不安になるのは日本が将来、ここで描かれる北朝鮮のような国家になってしまわないか?ということだ。
民主主義の意味が改めて問われる作品でもあると思います。

ダースレイダー(ラッパー)

沈黙させられていた家族が「世界は広い」と知った時の顔、その逞しさが脳裏に刻まれた

武田砂鉄(ライター)

“鳥籠の楽園”を当事者目線で追体験する地獄のオデッセイに震撼!
虚構では辿り着けない境地に踏み入る、傑出した記録映画。

ISO(ライター)

人を「駒」として扱う国家の横暴は、まるで戦時中のようだった。
今の日本も、国民は税を納める「駒」として扱っている面があるように感じる。
国家が人を人として扱うこと、それができない世界の歪みを、脱北者の苦しみを通じて見せつけられた。
あまりにも生々しい映像が、頭から離れない。

せやろがいおじさん(お笑い芸人/YouTuber)

こんな過酷なロードムービー、見たことありません。
白頭山(北朝鮮)から鴨緑江を渡河して中国へ。
その後、瀋陽→青島→ベトナム→ラオス→タイへと移動する信じられない脱北の旅。全身が痺れました。

駒井尚文(映画.com編集長)

TRAILER

特報

予告

DVD/Blu-ray 情報

DVD
販売用品番:TMSS-452 POS:4522178013591 価格:¥3,800(税抜)
仕様本編115分 / カラー / 片面1層 / 画面:16x9ビスタ / 音声:英語・韓国語5,1chサラウンド 字幕:日本語字幕

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